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Example

本サービスは2017年4月に開始しましたが、2021年7月現在すでに750枚以上のコインを落札させていただきました。
以下に一例を挙げさせていただきますのでご参照ください。

プトレマイオス朝エジプト、オクタドラクマ


(表)


(裏)

落札時期 2021年7月
お客様の総支払額 約267万円(注)
状態 NGC-XF Strike5/5,Surface2/5
国内コイン商標準価格 300万円前後

プトレマイオス朝エジプトで、紀元前270年前後に発行されたオクタドラクマ金貨です、重さは27グラム以上もあり古代最大の金貨です、表面はアルシノエ2世(同朝2代目の王様プトレマイオス2世の妻)、ウラは富の象徴コーヌコピアです。状態はNGCの評価でXFとマズマズです、このコインもまた他の古代金貨同様に値上がり中です、2300年も前に造られた古代の遺物が、この程度の価格で手に入るのは不思議な気がします。派手な値上がりは期待できませんが、安定的に相場が上昇すると考えてお客様に提案させていただきました。

注)オークション会社に支払う手数料(10%~20%)と、弊社手数料(8~10%+税)、消費税(10%)込みの総額です。

コロモ諸島で1890年に発行された5フラン銀貨

発行枚数2050枚、パリ鋳、武器

落札時期 2021年7月
お客様の総支払額 約51万円(注)
状態 PCGS-MS62
国内コイン商標準価格 70万円ほど

コモロ諸島はアフリカの東海岸の沖合にある島で1886年にフランスが保護領化しました。本貨はその直後に発行されたコインです。このコインは発行枚数の少なさ(2050枚)とデザインの面白さでコインコレクターに人気のある銘柄です、表面はコモロ諸島で昔から使われてきた弓と矢など、そしてフランスによる統治以降フランス人によってもたらされた銃やナイフなど、さまざまな武器が描かれています。世の中に多くのコインがありますが、武器の歴史が描かれているのはこのコインだけではないかと思います。最大応札額を43万円と設定してセリに臨みましたが、ほぼ上限の42万円で落札に成功しました、良い結果でした。

注)オークション会社に支払う手数料(10%~20%)と、弊社手数料(8~10%+税)、消費税(10%)込みの総額です。

ドイツのレゲンスブルグ、フランツ1世の8ダカット(1745-1765年)

落札時期 2021年7月
お客様の総支払額 約2780万円(注)
状態 NGC-MS61
国内コイン商標準価格 類例なし

フランツ1世時代に発行された大型の都市景観ダカットです、状態は準未使用級でほとんど摩耗は見られません。ウラ面に描かれた都市の中央にはドナウ川が流れており、当時のレゲンスブルグの様子が細密に描かれています、直径4.5センチ近くもある大型金貨ですので、ルーペでみると都市の遠景から近景の細部まではっきりと見える素晴らしいコインでした。本銘柄には6ダッカト、8ダカット、10ダカットがりいずれも大変希少性が高く、資産性と芸術性を併せ持った素晴らしいコインです、セリに参加するにあたり僕は2300万円の上限を設定しましたが、落札値はズバリ2300万円、ヒヤヒヤものでした。きっとよい資産になるでしょう。

注)オークション会社に支払う手数料(10%~20%)と、弊社手数料(8~10%+税)、消費税(10%)込みの総額です。

オーストリアのザルツブルグで1583年発行、2ダカット

落札時期 2021年7月
お客様の総支払額 約102万円(注)
状態 NGC-MS64+
国内コイン商標準価格 150万円ほど

ダカットは1500年代初頭から発行され始めましたが、このコインはザルツブルグで発行された初期のダカットです。状態はNGC社の評価で64+です、この銘柄は1569年から1586年まで発行されましたが、他の年号をあわせてもNGC社の評価64+は最高鑑定です。サイズは2ダカットではありますが、ご覧のように全く使用感のない素晴らしい状態のコインでした。意外と安く落札でき、お客様にとってはラッキーな結果でした。

注)オークション会社に支払う手数料(10%~20%)と、弊社手数料(8~10%+税)、消費税(10%)込みの総額です。

明治3年に発行された旧5円金貨

落札時期 2021年7月
お客様の総支払額 約51万円(注)
状態 PCGS-MS65
国内コイン商標準価格 55-60万円ほど

以前から僕は旧明治金貨に割安感があると申し上げてきました、このコインは状態も素晴らしく長期的にお持ちいただく価値のあるコインだと考えて提案させていただきました。旧明治5円金貨は明治3年銘(本貨)と同4年銘は、それ以降の旧5円に比べ大型で発行枚数も少なく(あわせて約27万枚)、高値で売買されています。旧明治金貨への注目度が高まることによって、この傾向は今後さらに強くなると思い提案させていただきました。なお明治5年銘は105万枚、同6年銘は310万枚以上発行されています。新5円と合わせねらい目だと思いますよ。

注)オークション会社に支払う手数料(10%~20%)と、弊社手数料(8~10%+税)、消費税(10%)込みの総額です。

ナポレオン3世100フラン、1868年パリ鋳


(表)


(裏)

落札時期 2021年4月
お客様の総支払額 約108万円(注)
状態 NGC-MS63
国内コイン商標準価格 120万円前後

フランスで1868年に発行された100フラン金貨です、このコインは有冠タイプで鋳造所はパリです、本貨は1868年ですから発行枚数2,315枚しか発行されていません、ナポレオンの有冠パリ鋳の中では2番目の稀少年号ということになります。昨年あたりからナポレオン100フランは随分と値を上げていますが、それでもまだ評価不足だと考えてお客様に提案させていただきました、札は意外に伸びましたが弊社がセットした最大応札額の範囲で落札できました、この銘柄のMS63以上の個体はめったに市場に出てきませんし、相場も上昇傾向にあります、これからも期待できるコインだと思います。

注)オークション会社に支払う手数料(10%~20%)と、弊社手数料(8~10%+税)、消費税(10%)込みの総額です。

タイ、ラーマ4世の2バーツ銀貨1863年

落札時期 2021年4月
お客様の総支払額 約55万円(注)
状態 NGC-AU58
国内コイン商標準価格 70万円ほど

タイのラーマ4世時代に発行された2バーツです、オモテ面にゾウさんが描かれた人気のコインです、5年ほど前ならAU58程度で20万円ほどで買えたものですが、近年のアジアコインの相場上昇もあり値が上がってきました、状態はAU58でこの銘柄にしてはマズマズの状態です、今後さらに相場上昇が期待できることからお客様に提案させていただきました。

注)オークション会社に支払う手数料(10%~20%)と、弊社手数料(8~10%+税)、消費税(10%)込みの総額です。

ローマ帝国、ヴァレンティアヌス1世(AD364-375年)のソリダス金貨

落札時期 2021年4月
お客様の総支払額 約41万円(注)
状態 NGC-ChAU
国内コイン商標準価格 50-60万円ほど

ローマ帝国初期の皇帝ヴァレンティアヌス時代のソリダス金貨です、状態はNGCの評価でCh AUでした、この時代のソリダスにしては十分な状態です、時代が下るにしたがってソリダスのデザインは簡素になってゆきますが、この時代はまだ皇帝の横画が写実的で帝政ローマ初期の趣を残しています。歴史好きにはたまらない一枚です。

注)オークション会社に支払う手数料(10%~20%)と、弊社手数料(8~10%+税)、消費税(10%)込みの総額です。

チェコ・スロバキア「クレムニカ鉱山、再開記念」記念10ダカット1934年


(表)


(裏)

落札時期 2021年3月
お客様の総支払額 約1190万円(注)
状態 NGC-MS66
国内コイン商標準価格 類例なし、想定不能

比較的新しいコインですが、すでに発行後90年近くが経とうとしています、発行枚数わずかに64枚という大変希少性の高いコインです、さらに状態がNGC社の評価でMS66です、もともと発行枚数が少ないので、同社による鑑定総数も18枚しかありませんが、本貨の評価66は、MS68に次ぐ2番目の高鑑定です。チェコの近現代コインはデザインが優れたものが多いですが、このコインも素晴らしい出来栄えです。弊社はこのコインの将来性を高く評価しており、過去何度かオークションにチャレンジしてまいりました、このオークションの前月にも、本貨より1グレード下のMS65のセリに参加しましたが、1ビッド差で負けてしまいました、今回は事前に設定した最大ビッドをわずかに上回りましたが、なんとか競り落とすことができてよかったです、値は張りますがそれだけ将来性のあるコインです。

注)オークション会社に支払う手数料(10%~20%)と、弊社手数料(8~10%+税)、消費税(10%)込みの総額です。

チリ1832年8エスクード

落札時期 2021年3月
お客様の総支払額 約210万円(注)
状態 NGC-MS62
国内コイン商標準価格 250-300万円ほど

チリのサンチャゴで発行された大型の金貨です、この時代の中南米はスペインによる支配から脱し、独自デザインの大型金貨が発行されます、このコインも太陽と火山が描かれておりデザイン的にも人気があるコインです、状態も素晴らしくMS62の高評価です、これを上回る状態はNGC社に1枚あるだけで、PCGS社ではAU58が最高評価です。なお2021年1月にアメリカで開かれたオークションでは、MS63+がハンマープライス38,000ドルで落札されています、このコインの落札価格の最大値を弊社は18,000ドルに設定しセリに参加しましたが、13,000ドルで落札することができました、依頼者はラッキーだったと思います、世界的に見てこの時代の中南米の大型金貨は過小評価されていると思います、今後さらに期待できるコインです。

注)オークション会社に支払う手数料(10%~20%)と、弊社手数料(8~10%+税)、消費税(10%)込みの総額です。

イギリス東インド会社、1841年ヴィクトリア、モハール金貨


(表)


(裏)

落札時期 2021年1月
お客様の総支払額 約217万円(注)
状態 NGC-MS62
国内コイン商標準価格 250万円ほど

「フォックスフェイス」と呼ばれるタイプのモハールです、ヴィクトリアの横顔が狐に似ていることからこの名でよばれています。近年インドの近代コインは急速に人気が高まっていますがこの銘柄も値を上げています。発行枚数はわずかに5960枚で、ヴィクトリアの後期タイプに比べても発行枚数は少ないです、この銘柄の平均的な状態は55から58ですので、本貨のMS62は極めて高状態だといえるでしょう、写真でもお判りいただけるようにオモテ面、ウラ面ともにオリジナルの輝きを残しており大変美しいコインでした。発行枚数も少なく今後まだまだ価値の上がるコインだと思い、お客様に提案させていただきました。

注)オークション会社に支払う手数料(10%~20%)と、弊社手数料(8~10%+税)、消費税(10%)込みの総額です。

帝政ローマ、トラヤヌスのアウレウス金貨、AD98-117年


(表)


(裏)

落札時期 2021年1月
お客様の総支払額 約230万円(注)
状態 NGC-AU、Strike5/5、Surface4/5、Fine Style
国内コイン商標準価格 300万円

ご覧のように摩耗がほとんどなく、未流通状態の素晴らしいコインでした。特に表面のトラヤヌスがしっかりと強く打たれており希少な状態のコインです、この時代のコインによくみられるネガティブ・コメントも付いておらず欠点のないコインでした。このようなことからオークション前から人気が集まるのは予想できましたが、弊社が設定した最大応札額210万円に対し、ハンマープライスは190万円に収まりました。このお客様には本貨を含め3枚の候補を提案させていただきましたが、最後の一枚で落札に成功しました、とてもラッキーだったと思います。

注)オークション会社に支払う手数料(10%~20%)と、弊社手数料(8~10%+税)、消費税(10%)込みの総額です。

メキシコ、1868年8エスクード金貨


(表)


(裏)

落札時期 2021年1月
お客様の総支払額 約125万円(注)
状態 NGC-MS65
国内コイン商標準価格 これほど良い状態のコインはまず市場に出てきませんが、もし出てくれば150万円以下で売られることはないでしょう

この銘柄は1824年から1871年まで造られていますので、市場では良く出てくるコインなのですが、本貨のように高い状態のコインは希少です。NGC社の鑑定分布をみても全ての年号あわせ1200枚以上のコインが鑑定されていますが、MS65超えはMS66が4枚あるだけです、MS65も9枚しかありません。コインの状態もMS65にふさわしく素晴らしいでした、オモテ・ウラともにフィールド部分(注1)はプルーフライク(注2)でした、おそらく初期打ち(注3)だったのでしょう、将来に期待が持てる逸品です。

注)オークション会社に支払う手数料(10%~20%)と、弊社手数料(8~10%+税)、消費税(10%)込みの総額です。

注1)何もデザインされていない地の部分

注2)まるで贈呈用に造られたプルーフコインのような輝きを持つコインを指します

注3)コインは同じ刻印から大量に造ますので、徐々に刻印側が摩耗してゆきます、そのような刻印で打たれたコインは当然ながら造りが悪くなります、初期の刻印で打たれたコインは出来がよく、それだけで価値があります。

チェコ1929年10ダカット


(表)


(裏)

落札時期 2021年1月
お客様の総支払額 約900万円(注)
状態 NGC-MS67+
国内コイン商標準価格 これほど良い状態のコインは店頭に出ないでしょう

このコインは発行枚数の少なさとデザインの美しさから最近メキメキ人気化している銘柄です、発行は1929年から1951年までですが本貨1929年銘は初年度です。
NGC社の鑑定分布をみると1929-1951年トータルで183枚の検定実績がありますが、67+は2枚だけ、その上には68が2枚あるだけです。もちろん1929年銘だけを見ると総鑑定数26枚中ダントツの1位です。これほどの高い状態のコインは探しても手に入れられるものではありません、まさに一期一会です、事前に設定した最大ハンマープライスの上限いっぱいで落札できました、ヒヤヒヤしましたが良い結果が出て僕も満足です。

注)オークション会社に支払う手数料(10%~20%)と、弊社手数料(8~10%+税)、消費税(10%)込みの総額です。

オーストリアで1479年に発行されたグルディナー銀貨、通称「結婚グルディナー」


(表)


(裏)

落札時期 2021年1月
お客様の総支払額 約225万円(注)
状態 NGC-XF45
国内コイン商標準価格 この銘柄の数字付きコインはめったに出てきませんが、もし市場に出てくれば300万円をくだることはないでしょう。

ヨーロッパのコインが永い眠りから目覚め、最初期に発行された大型銀貨です。描かれているのは神聖ローマ皇帝マキシミリアン1世とその奥様マリーです、この夫妻は仲が良いことで有名でしたが、このコイン発行の3年あと、マリーは落馬事故で亡くなりました・・・、二人の結婚を祝して発行されたこのコインは、いまでも多くの人々の記憶に残っています。僕はこのコインが好きで何度もオークションにチャレンジしましたが、この度ようやく落札に成功しました、お客様にご入手いただいて僕もうれしかったです。なおこのコインの評価はXF45ですが、この銘柄に関しては数字が付いているだけで十分な希少性があります、なおNGC社の数字付鑑定は6枚のみです。

注)オークション会社に支払う手数料(10%~20%)と、弊社手数料(8~10%+税)、消費税(10%)込みの総額です。

アンナンで1848-1883年に発行された5銭銀貨、嗣徳通宝


(表面)


(裏面)

落札時期 2020年12月
お客様の総支払額 約300万円(注)
状態 NGC-MS63
国内コイン商標準価格 店頭にはまず出ないでしょう

このサイトでたびたび紹介させていただいてきたアンナンの大型銀貨です、このコインはここ1年でまた人気が高まった印象です、オークションではこのようにMS63クラスになりますと300万円を超えるようになってきました。もともと数が少ないうえに、顕彰用に穴があけられたものや、磨かれて数字が付かないものが大半です。まれに数字が付くものがあっても、このようにMS63ともなれば格別な希少性です。

最近はCleanedやExcessive Hairlineで数字が付かないコインですら、オークションでは30万円以上の値を付けるようになってきました、今後も価値上昇に期待したいと思います。

注)オークション会社に支払う手数料(10%~20%)と、弊社手数料(8~10%+税)、消費税(10%)込みの総額です。

アンナンで1841-1847年に発行された5銭銀貨、紹治通宝


(表面)


(裏面)

落札時期 2020年12月
お客様の総支払額 約870万円(注)
状態 NGC-AU58
国内コイン商標準価格 店頭にはまず出ないでしょう

このコインも1800年代にアンナンで発行されたものですが、ご覧のように金貨です。アンナンの大型コインは金貨・銀貨ともに稀少性が高く価値がありますが、僕の印象では金貨により出遅れ感があるように思います。

ご覧のようにこのコインは金貨でしかもNGC社の鑑定でしっかりと数字が付いています、本サイトや本で何度かお話ししたように、アンナンのこの時代の大型コインで大きな欠点がなく数字が付くコインは、それだけで十分な希少性があります。このコインは5銭金貨ですが、弊社がこのコインを代行落札した前の月(2020年11月)、モナコで弊社は同銘柄の10銭(1両)金貨を代行落札しております、そのコインもしっかりと数字が付いており、状態はNGC社の評価で55でした。その10銭のお客様総支払額は約1000万円でしたので大変良いお買い物でした。本貨の額面は5銭ですが10銭と5銭にはさほどの値差はありません、お客様がお支払いになった金額は約870万円でやや割安感があります。上記でお話ししたようにアンナンの金貨は出遅れ感が強いともいます、二枚とも将来に大きな期待をもてるコインだと思います。

注)オークション会社に支払う手数料(10%~20%)と、弊社手数料(8~10%+税)、消費税(10%)込みの総額です。

ドイツ領ニューギニア、極楽鳥5マルク、プルーフ貨


(表面)


(裏面)

落札時期 2020年10月
お客様の総支払額 約340万円(注)
状態 PCGS-PR64 CAMEO
国内コイン商標準価格 450-500万円ほど

きれいに極楽鳥がデザインされた有名なコインです、通常貨とプルーフ貨がありますが、このコインはプルーフです、もちろんプルーフ貨のほうが高値で売買されます。このコインのPF63までは時々市場に出てきますが、PF64はめったに出てきません、さらにおもて面がカメオ状に美しいコインに対して付記されるCameo評価です、ハンマープライスの最大を380万円としてセリに参加しましたが、ラッキーなことに280万円で落札できました。オークション会社の手数料11%(税込み)、弊社代行手数料税込み8.8%(「資産運用設計契約」をお結びいただいてますので、通常価格11%ではなく8.8%とさせていただきました)を含め、お客様の総支払額は340万円におさまりました、昨今コイン価格が上昇していますが、安くご入手いただけ僕もうれしいす。

注)オークション会社に支払う手数料(10%~20%)と、弊社手数料(8~10%+税)、消費税(10%)込みの総額です。

グァテマラ8エスクード、1778年カルロス3世1778年、ヌエボ・グァテマラ鋳


(表面)


(裏面)

落札時期 2020年10月
お客様の総支払額 約122万円(注)
状態 PCGS-AU53
国内コイン商標準価格 めったに見ませんが、南米大型金貨への見直しが進む現在なら、おそらく100万円台の半ばの値が付くでしょう。

このコインはスペインの植民地だったグァテマラで1778年に発行された8エスクード金貨です、状態はご覧のようにAU53ですのでよくありません、でもグァテマラのこの時代のコインはペルーやチリ、メキシコなど同時代に他の南米諸国で造られた8エスクード金貨とは違ってほとんど残されていません。ですから極めて希少で値もはります、フリードバーグの世界の金貨カタログ(Gold Coins of the World/9th edition)ではEF程度のコインの相場が12,000ドルとなっています、ペルーやチリ、メキシコでもカルロス3世が描かれた全く同じデザインのコインがあり、30万円も出せば手に入ります、が、本貨グァテマラの8エスクードは特別です。ご参考までにですが造られたコインの都市は裏面の6時の位置に書かれたミントマーク(鋳造所を表す刻印、本貨はヌエボ・グァテマラ)で判別します、他は全く同じデザインです。

注)オークション会社に支払う手数料(10%~20%)と、弊社手数料(8~10%+税)、消費税(10%)込みの総額です。

フランス、ナポレオン3世の5フラン(プルーフ貨)


(表面)


(裏面)

落札時期 2020年10月
お客様の総支払額 約155万円(注)
状態 NGC-PF63+
国内コイン商標準価格 PR63+はこの銘柄にしてはマズマズの状態です、300万円前後の値札が付くでしょう。

このコインはよくある通常貨の5フランではなく、贈呈用に極わずかつくられたプルーフ貨です、とても丁寧に造られています。このコインの通常貨ならこの状態で7-8万円も出せば手に入ります。オークション主催者が説明文で書いているように、NGC社によってこのコインのケースに書かれた表現は間違っています、本来はProof(贈呈用に特別丁寧に造られたコイン)とすべきところ、NGC社はEssai(見本貨)と鑑定してしまったようです、なおこのコイン関してはProofとEssaiの価格差はありません。ただしラベル間違いはコイン商にとって扱いづらいようで、競合が少なく安値で落札できました。オークションにはプロのコイン商がたくさん来ていますので、彼らが札を入れてこなければ安値落札のチャンスがあります。本来250万円の値がついても不思議ではありません。

注)オークション会社に支払う手数料(10%~20%)と、弊社手数料(8~10%+税)、消費税(10%)込みの総額です。

カンボジア1860年(リストライク)贈呈用2フラン金貨


(表面)


(裏面)

落札時期 2020年10月
お客様の総支払額 約190万円(注)
状態 NGC-MS64
国内コイン商標準価格 めったに市場に出てきませんが、でてくれば230-250万円ほどでしょう。将来楽しみなコインです。

このコインはオフメタル(Off Metal)といって、もともと他の金属で造られたコインの刻印を用い金属のみを変えて打たれたコインです、このコインのオリジナル貨は2フラン銀貨です。ケースにRestrikeとありますが、少しややこしいですが、このOff Metal貨にもオリジナルがあり、それを再度鋳造したコインという意味です、おそらくはある程度の枚数を造ったのだと思います。近年カンボジアはじめアジアのレアコインの見直しが始まっており相場も上昇中です、フランスの造幣局に委託して造ったものなので、特に裏面はきれいなデザインです、このコインには倍のサイズの4フラン、さらにその上には1ピアストル(このコインの5倍サイズ)まであります、なので本貨はせいぜい中ぐらいのサイズではありますが、将来人気化すると思います。

注)オークション会社に支払う手数料(10%~20%)と、弊社手数料(8~10%+税)、消費税(10%)込みの総額です。

アメリカ最初期の10ドル金貨、通称「ラージ・イーグル」


(表面)


(裏面)

落札時期 2020年9月
お客様の総支払額 約460万円(注)
状態 PCGS-MS62
国内コイン商標準価格 ここ数年目にしていませんが、おそらく店頭に並ぶとしたら600万円ほどの値札が付くでしょう。

このコインはアメリカの初期10ドル金貨で、通称「ラージ・イーグル」です、ラージ・イーグルは裏側に描かれたタカが大きく羽を広げたデザインで、タカが羽を遠慮がちに広げた「スモール・イーグル(1795年-1797年)」に続いて造られたものです。発行年は1797年から1804年と短く、すべての年号合わせても12万枚ほどしか造られていません。本貨1799年銘は37,449枚です。

日本国内では大手のオークションでもラージ・イーグルが姿を見せることはめったにありません、さらにこのコインのように高い数字が付くものは稀です。アメリカの希少コインはここ10年ほど眠ったままでほとんど値動きが見られません、逆に言えば1980年代以降、先行して値を上げたアメリカコインには、イギリスはじめヨーロッパのコインからみて徐々に割安感が出てきているように思います、そのような観点で僕は本コインをお客様に推奨させていただきました。ハンマープライスは30,000ドルで想定以下の価格で落札することができました、初期アメリカのイーグルは発行枚数が少なく残存枚数も限定的です、しかもMS以上の評価が付く個体は稀です、今後楽しみな一枚になりました。

注)オークション会社に支払う手数料(10%~20%)と、弊社手数料(8~10%+税)、消費税(10%)込みの総額です。

アメリカ、「パナマ・太平洋博覧会記念」50ドル金貨(角型)


(表面)


(裏面)

落札時期 2020年9月
お客様の総支払額 約990万円(注)
状態 PCGS-MS63
国内コイン商標準価格 1,200万円ほど

1915年にメリカで開かれたパナマ太平洋博覧会を記念して造られた大型50ドル金貨です、丸型と8角型があります、どちらもわずかしか造られていませんが、発行枚数は丸型が483枚、本貨の八角型は645枚です。この銘柄の平均的な状態は62-63ですので、本貨のPCGS-MS63は平均よりやや状態が良いといえます。

このコインの特徴はいくつかあるのですが、一番の特徴はサイズと重さです、50ドルという額面からお分かりのように、この時代の大型金貨20ドルの2.5倍の重さがあります、サイズもデカく4.3センチです。二つ目の特徴は発行枚数の少なさで、これについては上記で触れた通りです、3つ目の特徴はデザインでご覧のように素晴らしい出来栄えです。

アメリカを代表する金貨としてこれからもコレクターの注目を集めるのは間違いないと思います、初期10ドル金貨や1907年のハイレリーフ20ドル金貨と並び、資産価値の上昇が期待できるコインです。

注)オークション会社に支払う手数料(10%~20%)と、弊社手数料(8~10%+税)、消費税(10%)込みの総額です。

アメリカで1907年に発行されたセント・ゴーデンス20ドル金貨


(表面)


(裏面)

落札時期 2020年9月
お客様の総支払額 約520万円(注)
状態 PCGS-MS65
国内コイン商標準価格 今なら600万円ほどでしょうか。

ルーズベルト大統領の「世界一美しい金貨を造れ」という指示によって造られた金貨、ハイレリーフ(超立体)できれいなコインです、通常使用には適さず1907年一年間のみ造られました、発行枚数は12,000枚強で希少なコインです、一般的な状態はMS62-63程度ですが、このコインはPCGSの評価でMS65です。日本国内で稀にMS64までは出てきますが、MS65ともなれば数年に一枚の高鑑定コインです。なお1908年以降も、このセント・ゴーデンス20ドルは1933年まで造り続けられますが、ハイレリーフ仕様で造られたのは1907年だけです。

注)オークション会社に支払う手数料(10%~20%)と、弊社手数料(8~10%+税)、消費税(10%)込みの総額です。

ドイツ、アウグスグスブルグ都市景観1ターレル


(表面)


(裏面)

落札時期 2020年8月
お客様の総支払額 約100万円(注)
状態 NGC-MS63+
国内コイン商標準価格 状態が飛び切り良いので120万円ほどでしょうか。

このコインは1744年にドイツのアウグスブルグ自由都市で発行された1ターレル銀貨です、表面は当時の神聖ローマ皇帝カール7世(在位1742-1745年)、裏面はアウグスブルグの都市景観です。アウグスブルグの上空には都市景観コインでたびたび登場する「真実の目」です。都市景観コインはコレクターが多いジャンルですが、このコインのようにMS63を超える個体はめったに市場にでてきません、特にフィールド部分がプルーフライクで素晴らしいコインでした。

注)オークション会社に支払う手数料(10%~20%)と、弊社手数料(8~10%+税)、消費税(10%)込みの総額です。

ブラジル4000レイス最高鑑定


(表面)


(裏面)

落札時期 2020年8月
お客様の総支払額 約94万円(注)
状態 NGC-MS66
国内コイン商標準価格 店頭で売られることはないでしょう

1771年にブラジルで発行された4000レイスです、同時代の最高額面コインは有名な20,000レイスで、以降順に12,800レイス、10,000レイス、6,400レイス、そしてこのコインの4,000レイスと続きます。もちろん一番人気は20,000レイスですが、12,800レイスも鋳造所によって高値で売買されます。ですから一般にはこの4,000レイスはさほど魅力のあるコインとは言えないのですがMS66ともなれば別です。

1771年のMS66はNGC社の鑑定分布では断トツ一位ですが、他の年号をあわせても最高鑑定です(2020.9月現在)、ご覧のように非の打ちどころのない素晴らしい状態でした。

注)オークション会社に支払う手数料(10%~20%)と、弊社手数料(8~10%+税)、消費税(10%)込みの総額です。

フランス50フラン、プラチナ・ピエフォー1977年


(表面)


(裏面)

落札時期 2020年8月
お客様の総支払額 約213万円(注)
状態 NGC-PR66 ULTRA CAMEO
国内コイン商標準価格 今なら250万円ほどでしょうか。

フランスのプラチナ・ピエフォーを本欄で紹介させていただくのは二度目です、最初は2018年4月で、その時はPCGS-SP65を落札いたしました、当時はコイン全般に今と比べて相場が安くハンマープライスベースで7500ドル前後だった記憶があります、今回は状態が一つ上の66ですが、それでもハンマープライスベースで14,000ドルと2倍近い価格での落札となりました。鋳造枚数に関して言えば前回の1974年銘が18枚、今回の1977年銘は19枚でほとんど差はありません。つまりこの銘柄はこの2年で倍ほどの相場になったといえるでしょう。でも僕はまだ買えると考えました、確かにプラチナ相場は相変わらず低迷していますが、このあたりの高額希少コインになりますと、地金相場など関係ありません、状態と希少性が主な価格の決定要因です。ほかに発行国の経済力やデザインも価格に影響を与えます。このあたりを総合的に考えて、僕はこのコインの将来性は十分あると考えました。将来的には1830年から1845年までロシアで発行された12ルーブルのプラチナ貨のような位置づけになってゆくと思います、ちなみに12ルーブルの発行枚数は少ない年で2枚、多い年で1463枚、現在の相場は状態の良い希少年なら軽く1000万円を超えます。

注)オークション会社に支払う手数料(10%~20%)と、弊社手数料(8~10%+税)、消費税(10%)込みの総額です。

ドイツ、ブラウンシュバイク3ターレル


(表面)


(裏面)

落札時期 2020年8月
お客様の総支払額 約167万円(注)
状態 NGC-MS62
国内コイン商標準価格 この状態のコインはめったに見ませんが、店頭に出てくれば200万円をくだるとはないでしょう。

ファンの方も多いと思いますが直径7センチを超える大型ターレルです。このコインは3ターレルですが、4ターレル以上の超大型もあります。大きさもさることながら僕はこのコインのデザインが好きです、表面は「リュートを弾く少女」で裏面はブラウンシュバイクの紋章を少しアレンジしたものです。特に表面が素晴らしですね、僕はこのコインを長らく探していたのですがやっと巡り合えました、少女が立っている大地にはなんとカタツムリがいます、周囲の農村の風景も牧歌的でなごみますし、少女の髪が流れているのも農村に吹く風を感じさせてくれます、そして空にはお日様です。通常サイズだとここまで細かく鑑賞することはできませんが、3ターレルにもなりますとご覧のように細部まで見れますので美術品として楽しむこともできます。

この大型ターレルでもケースに入って数字が付くことは決して多くは無いのですが、MS62ともなればさらに稀です。将来儲かるかどうかは別にして、このような希少かつ素晴らしいコインを手にする喜びを、お買いになった方には味わっていただければと思います。

注)オークション会社に支払う手数料(10%~20%)と、弊社手数料(8~10%+税)、消費税(10%)込みの総額です。

神聖ローマ、フェルディナンド3世ターレル、1657年


(表面)


(裏面)

落札時期 2020年8月
お客様の総支払額 約43万円(注)
状態 NGC-MS64
国内コイン商標準価格 50-60万円

このコインは神聖ローマ時代に今のオーストリアで造られた1ターレル銀貨です、鋳造年は1657年で神聖ローマ皇帝フェルディナンド3世時代です。この時代のターレルの状態ですがMS63あれば良いほうで、それ以上例えば本貨のようにMS64ともなれば、なかなかお目にかかることはできません、表面も素晴らしい状態ですが特に美しいのが裏面です、造られてすでに350年以上も経っていますがフィールドはプルーフライクで造られた当時の輝きが残っていました、きっと代々大切に保管されてきたのでしょう、そのような美しい銀貨を入手できたお客様はラッキーでした、ハンマープライスは意外に伸びず2800ドル、総支払額ベースでも40万円とちょっとです。もう長い間ターレルの相場は動いていませんが、きっと見直される時期が来ると思います、その時に最初に買われるのは、このコインのように状態がよく、かつ「時代がある」コインだと思います。

注)オークション会社に支払う手数料(10%~20%)と、弊社手数料(8~10%+税)、消費税(10%)込みの総額です。

タイ、ラーマ5世試鋳2バーツ、ニッケル貨


(表面)


(裏面)

落札時期 2020年7月
お客様の総支払額 約116万円(注)
状態 NGC-MS63
国内コイン商標準価格 おそらく今後も国内コイン商の店頭には出てこないでしょう。

このコインは著名なアジアコイン収取家である、ノーマン・ジェイコブズの収集品です、本貨はタイのラーマ5世統治下で発行された試鋳のニッケル貨です、このコインの通常貨は最近人気化しており、MS63程度のコインでも70-80万円ほどの値をつけますが、贈呈用に鋳造されたこのコインは、鋳造枚数も少なく値が張ります。3年ほど前に国内のコインオークションで見ましたが、それ以来久々に市場に出てきました。通常貨以上に将来性の高いコインです。ご覧のように通常のゾウさん2バーツに比べ大変精巧に造られており、シャープな印象を受けます。

注)オークション会社に支払う手数料(10%~20%)と、弊社手数料(8~10%+税)、消費税(10%)込みの総額です。

タイ、ラーマ5世試鋳2バーツ、銅貨


(表面)

落札時期 2020年7月
お客様の総支払額 約170万円(注)
状態 NGC-MS65
国内コイン商標準価格 上記ニッケル貨と同様おそらく今後も国内コイン商の店頭には出てこないでしょう。

このコインは上のニッケル試鋳貨と素材が異なり銅製です、状態はさらに素晴らしくNGC社の鑑定でMS65です、当然ながら上記ニッケル試鋳貨と同じく、NGC社による唯一の鑑定品です。上記のニッケル試鋳貨よりさらに希少ですし、状態も完全未使用といってよいほど摩耗がありません、アジアコイン収集化家とってはどうしても入手したいコインでしょう。

注)オークション会社に支払う手数料(10%~20%)と、弊社手数料(8~10%+税)、消費税(10%)込みの総額です。

ドイツ・ザクセン、フェルディナンド3世統治下で1513年に造られた、3ダカット(現存二枚)


(表面)


(裏面)

落札時期 2020年7月
お客様の総支払額 約690万円(注)
状態 NGC-VF Details/ Mount Removed
国内コイン商標準価格 前例を見ず、想定不能

ドイツのルネッサンス芸術が生み出した宝石のように美しい金貨です、造られたのは世界のコインがようやく中世の呪縛を解かれ、自由で美しい発展を見せ始めた「コインの黎明期」1500年代の初期です、1600年代に入ると大型かつ重厚で美しいダカット(金貨です)が現ドイツやオーストラリア、ハンガリーなどの諸公国から発行され始めますが、このコインはそこから100年も前に造られたものです。表面は宗教改革で有名なマルティン・ルターがウルトラ・ハイレリーフ(超立体)状に刻印されており、裏面は単頭の鷲、わしの頭を挟んで15と13、すなわち本貨が造られた年号1513が刻印されています、コインの周囲には当時のローマ王Maximilian Ⅰの文字が見えます。

なおこのコインはフリードバーグカタログに掲載されたコインの原品(そのもの)です、なにしろこのコインは現存数たった2枚ですので、カタログ製作のときにも大切な存在です。ご参考までにもう一枚のほうは本貨より状態は良くEFの評価ですが、2008年にニューヨークで開催されたオークションに出品され92,000ドルで落札されています。

本貨はマウン外しのDetail評価ですが、ここまで希少性が高いと関係ありません、落札頂いたお客様にはこの歴史的名品をぜひ大切にしてほしいと思います。

注)オークション会社に支払う手数料(10%~20%)と、弊社手数料(8~10%+税)、消費税(10%)込みの総額です。

オーストリア、ザルツブルグで1616年に造られた4ダカット


(表面)


(裏面)

落札時期 2020年8月
お客様の総支払額 約465万円(注)
状態 PCGS-MS63
国内コイン商標準価格 コイン商の店頭に出てこない好状態のコインですが、もし出てきたなら600万円前後の値札が付くでしょう。

本コインはザルツブルグのマルクス・シティックス(在位1612-1619年)統治下で造られた初期のダカットです、同時に発行されたダカットは4,5,6,8,12,14ダカットの6種で、本貨4ダカットは最小額面です。でも状態はMS63未使用級で素晴らしく、刻印も丁寧に打たれており素晴らしいコインでした。なおMS63はPCGS-NGC併せても最高の評価です(2020.9月現在)。

注)オークション会社に支払う手数料(10%~20%)と、弊社手数料(8~10%+税)、消費税(10%)込みの総額です。

タイ、ラーマ4世の鄭明通宝


(表面)


(裏面)

落札時期 2020年7月
お客様の総支払額 約315万円(注)
状態 NGC-AU55
国内コイン商標準価格 400-450万円

このコインはタイのラーマ4世の生誕60年を記念し、1864年に造られた4バーツ銀貨です、同時に2バーツ以下の銀貨も作られていますが、もちろんこのコインが最大で存在感がある立派なコインです、僕は2016年に書いた本「アンティーク・コインと実物資産で手堅く運用する(クロスメディアマーケティング刊)」でこの銘柄を推奨いたしました、当時「EF程度で300万円ほどが相場」と書きましたが、それはもう一昔前の話になってしまいました。このコインのお客様の総支払額は約316万円でしたが、もしコイン商の店頭に並ぶなら軽く400万円を超えるでしょう。

注)オークション会社に支払う手数料(10%~20%)と、弊社手数料(8~10%+税)、消費税(10%)込みの総額です。

ロイス・ゲーラ侯国1843年2ターレル銀貨、ハインリヒ62世治世25周年記念


(表面)


(裏面)

落札時期 2020年7月
お客様の総支払額 約84万円(注)
状態 NGC-MS64
国内コイン商標準価格 100万円以下で手に入れるのは難しいでしょう。

このコインは1843年にドイツで造れられた2ターレル銀貨です、この2ターレルについては以前も本サイトで紹介させていただきましたが、重厚かつ精緻な造りで、どのコインをみても感心させられます、2ターレルの相場は銘柄と状態によって異なりますが、一般的に申し上げEF程度なら10万円前後、本銘柄のように激レア銘柄なら、そうは支払額ベースで100万円ほどがオークションの目安です。本個体は発行枚数わずか500枚で、同時代にドイツおよびオーストリアで発行された2ターレルのうち、もっとも希少性が高い銘柄です。NGC社の本銘柄総鑑定数は4枚に過ぎませんが、MS64は66に次ぐ2番目の高鑑定です(2020年8月現在)。このコインのMS64は不思議なことに国内オークションでたびたび姿を見せますが、ハンマープライスで68万円とよい成果でした。

注)オークション会社に支払う手数料(10%~20%)と、弊社手数料(8~10%+税)、消費税(10%)込みの総額です。

バビロニア、ダブルダリック金貨BC328-311年


(表面)

落札時期 2020年7月
お客様の総支払額 約57万円(注)
状態 NGC-VF Strike4/5 Surface3/5
国内コイン商標準価格 店頭でめったに見ることはありませんが、お店に並ぶとすれば100万円前後の値札が付くでしょう。

アケメネス朝ペルシャ時代のダリック金貨「走る王」は市場によく出てきますが、このコインは「走る王」のデザインを踏襲しながら2倍の重量に造られたダブルダリックで、市場にめったに出てきません。近年ペルシャのダリックは値上がりが著しいですが、不思議なことにこのダブルダリックは値動きしていません、そのような点も考慮しながらお客様に推奨させていただきました。この銘柄は一般に状態が悪いものが多く、本コインのNGC-VFは標準的な状態です。

注)オークション会社に支払う手数料(10%~20%)と、弊社手数料(8~10%+税)、消費税(10%)込みの総額です。

ルクセンブルグ試鋳50フラン、盲目侯ヨハン死去600年金貨


(表面)


(裏面)

落札時期 2020年7月
お客様の総支払額 約154万円(注)
状態 NGC-MS66(FDC)
国内コイン商標準価格 前例を見ず、想定不能

日本人には知られていませんが、ヨハン・フォン・ルクセンブルグはルクセンブルグの英雄です、王位継承後に病気で完全に失明しましたが、その後も戦場をかけ続け1346年に戦死したそうです。死後600年経って肖像が刻印されたコインが発行されるなんて、よほど人気があるのでしょう、日本で言うならば聖徳太子級かもしれません。このコインは試に金で打たれた金打ちの贈呈用コインです、造られた枚数はわずか25枚に過ぎません。NGCの鑑定総数は本貨を含め2枚のみ、もちろん本貨MS66は最高鑑定です。過去の事例がないので最大応札額の設定には悩みましたが、ハンマープライスは125万円で、ギリギリ事前に設定した最大応札額のなかに収まりました。

注)オークション会社に支払う手数料(10%~20%)と、弊社手数料(8~10%+税)、消費税(10%)込みの総額です。

ドイツ、レーゲンスブルグ都市景観ターレル1754年


(表面)


(裏面)

落札時期 2020年7月
お客様の総支払額 約32万円(注)
状態 NGC-MS62
国内コイン商標準価格 35-40万円ほどか・・・

本コインは18世紀に発行された都市景観コインのうち一枚です、発行はドイツ南部の都市レーゲンスブルグです。表は当時の領主フランツ1世、裏面は手前にレーゲン川と石橋、その向こうに見える二つの塔はレーゲンスブルグ大聖堂で、いまでもほぼこの図柄のままの中世の景観が残っているそうです。コインの景観が今でも実際に見られるなんてすばらしいですね。

実は僕はこのコインを下見しいっぺんで気に入りました、この時代のターレルは白っぽく変色したものや、逆にまだら状にクロ錆が乗ってしまったものが多いのですが、このコインは均一に古色を帯びたトーンがのっており、フィールド部分もプルーフライクで素晴らしいコインでした、NGCによる評価はMS62に過ぎませんでしたが、数字では表現できない味があるコインでした。ハンマープライスは25万円でしたが、もちろんそのあたりの評価は加味されていません。

注)オークション会社に支払う手数料(10%~20%)と、弊社手数料(8~10%+税)、消費税(10%)込みの総額です。

アンナン嗣徳通宝7銭金貨


(表面)


(裏面)

落札時期 2020年7月
お客様の総支払額 約542万円(注)
状態 NGC-AU Details
国内コイン商標準価格 店頭で売られることはないでしょう

このコインはアンナン(いまのヴェトナム)の嗣徳時代(1848-83年)に造られた7銭金貨です、表面・裏面とも凝った意匠で大型金貨の中でも人気の高い銘柄です。PCGS社の鑑定はAU-Details :Clean(洗浄)ですが、下見したところさほど強いミガキ痕も見られず、やや厳しい鑑定だと感じました。鑑定人によってはMS60以上の数字を付けるかもしれません、ちなみに本コインでMS60以上の評価なら、現在でも800万円以上の値が付くでしょう。そのような見立てもあり僕は事前に510万円の最大応札額を設定しましたが、ハンマープライスは440万円で落札できました。前回のオークションでアンナンの7銭金貨AU-Detailが440万円で落札されていたこともあり、今回も440万円でセリが止まったのだとおもいます、前回の明命通宝と比べ、本貨はよほど状態がよく、その点で大変ラッキーでした。

注)オークション会社に支払う手数料(10%~20%)と、弊社手数料(8~10%+税)、消費税(10%)込みの総額です。

1970年にインドネシアで発行された、独立25周年コインセット(10枚組)


(龍図面)


(表面)

落札時期 2020年4月
お客様の総支払額 約290万円(注)
状態 NGC-PR68 CAMEO~64CAMEO
国内コイン商標準価格 国内コイン商の店頭で見ることはありませんが、10枚セットで売りにでれば350万円以上の値が付くでしょう。

写真の金貨は金貨銀貨10枚セットのうちの一枚で20,000ルピアです、このセットはインドネシア独立25周年を記念して鋳造されたもので、金貨5枚、銀貨5枚からなります。鋳造枚数は銘柄によって異なりますが、金貨のほうはいずれも2000枚台と現代記念コインとしてはやや少ない部類に入るでしょう。デザインとサイズは様々ですが、ヒンドゥー教の神様ガルーダが描かれた写真の20,000ルピアは特に意匠が素晴らしく、5センチを超える大型金貨です、これ一枚だけでもオークションの落札価格はしばしば200万円を超えます。近年アジアの希少コインは値上がりが目覚ましく、このコインセットも大変有望なコインといえるでしょう。

注)オークション会社に支払う手数料(10%~20%)と、弊社手数料(8~10%+税)、消費税(10%)込みの総額です。

アンナン7銭金貨、明命通宝(明命15年、1834年)


(表面)


(裏面)

落札時期 2020年4月
お客様の総支払額 約338万円(注)
状態 NGC-XF Details
国内コイン商標準価格 国内でアンアン大型金貨はめったに出てきませんが、もし売られるとすれば350-400万円の値が付くでしょう。

近年値上がりが顕著なアンナンの大型金貨です、写真でお分かりのようにリム(コインのフチ)に切れ込みがありますし、全体的に洗浄されています。なので数字は付かないのですが、アンナンの大型金貨に関しては、あるというだけで稀であり、将来性もあります。一昨年の国内オークションで、まとまってアンナン大型金貨が出てきましたが、その時点でUNCクラスの個体には1000万円近い値が付いていました。

注)オークション会社に支払う手数料(10%~20%)と、弊社手数料(8~10%+税)、消費税(10%)込みの総額です。

ミャンマーで1852年に発行された1キャット銀貨のプルーフ貨


(表面)


(裏面)

落札時期 2020年4月
お客様の総支払額 約193万円(注)
状態 NGC-PF62
国内コイン商標準価格 めったに市場に出ませんが、店頭に並べば200-250万円の値が付くでしょう。

この1キャットの通常貨は最近メキメキ値上がりしています、ミャンマーの経済力が付いてきた点や、アジア諸国コインへの見直し買いの影響だと思います、通常貨でもMS63クラスなら店頭価格は30万円を超えますし、MS64なら100万円ちかい値が付きます。このコインは通常貨ではなく、関係者にごく少量配るために造られたプルーフ貨です。写真をご覧いただいてお分かりのように。クジャクの目がはっきりと見えますし、ボディの羽毛も胸あたりまで残っています。想定の上限値までセリましたが、将来大変有望な希少貨です。

注)オークション会社に支払う手数料(10%~20%)と、弊社手数料(8~10%+税)、消費税(10%)込みの総額です。

帝政ローマ、ハドリアヌス(在位AD117-138)のアウレウス


(龍図面)


(表面)

落札時期 2020年1月
お客様の総支払額 194万円(注)
状態 NGC-XF、Strike 5/5,Surface 5/5 Fine Style(VF+)
国内コイン商標準価格 国内コイン商の店頭で見ることはありませんが、売りにでれば250万円以上の値が付くでしょう。

このコインは古代帝政ローマのハドリアヌス(在位AD117-138)統治下で造られたアウレウス金貨です、ハドリアヌスは5賢帝の3番目の皇帝です、先帝のトラヤヌスはローマ帝国で最大の版図を築いたことで有名ですが、ハドリアヌスも現在の中東の一部をの除き、大きな領土を維持しました。このコインの裏面には「AFRICA」という文字とともに、象頭の冠を被った上半身裸の女神と、その横に伏せるライオンが描かれています。これはハドリアヌスが紀元128年から129年にかけアフリカ大陸にもつ領土を巡視したことを記念して造られたコインです、おそらく広大な領土を統治していたことを誇示するためのものでしょう。なおハドリアヌスのアウレウスは次の皇帝アントニヌス・ピウスやそれに続くマルクス・アウレリウスリウス・アントニヌス帝に比べ残存数が少なく値も張ります。またこのコインは裏面のデザインも人気があり、希少性の高い銘柄です。

注)オークション会社に支払う手数料(10%~20%)と、弊社手数料(8~10%+税)、消費税(10%)込みの総額です。

1979年フランスで発行されたピエフォー金貨12枚フルセット


(セット全体)


(50フラン、表面)

落札時期 2020年1月
お客様の総支払額 約238万円(注)
状態 NGC-PR67からPR69(いずれもFDC)
国内コイン商標準価格 フルセットが売りに出たのは見たことがありませんが、でてくれば300万円ほどの値がつくでしょう。

このセットはフランスで1979年に発行されたピエフォー(倍圧)の金貨セットです、最高額面の50フランは単独で市場に出てくることが多く、このようにフルセットの状態で出てくることは決して多くはありません。このピエフォーのシリーズはフランスが1974年から1980年にかけ枚数を限定して発行したものです、最高額面の50フランは枚数が少なく、最も数多くつくられた1980年ですら鋳造枚数は500枚です。なお1979年銘はそれに次ぐ400枚が造られております。なおこのセットに含まれるコインの状態はPF67からPF69ですが、標準的なセットよりやや高状態だといえるでしょう。

注)オークション会社に支払う手数料(10%~20%)と、弊社手数料(8~10%+税)、消費税(10%)込みの総額です。

中国清朝、大清銀幣


(表面)


(裏面)

落札時期 2020年1月
お客様の総支払額 約111万円(注)
状態 NGC-MS63
国内コイン商標準価格 国内でこのグレードの個体はめったに出てきませんが、売りに出れば150万円を超えるでしょう。

このコインは清朝末期の中国、1911年に発行された一円銀貨です。表面には大きく描かれた龍の絵でこれは皇帝の象徴です。裏面には「宣統三年」と書かれておりますが、これは西暦1911年が当時の皇帝であった宣統帝統治下の3年目であったことを表します。なお宣統帝は映画「ラストエンペラー」で有名な溥儀で、のちに日本軍によってつくられた傀儡国家、満州国の皇帝になった人です。大清銀幣の文字の上に見慣れない文字が書かれていますが、これは満州文字で清朝の公用文字です。

この銘柄は他の中国コイン同様、このように鑑定会社のケースに入ったものは決して多くはありません、なぜなら鑑定に出しても数字が付く個体が少なく、保有者が鑑定に出したがらないからだと思います。ですからこのコインのような鑑定会社のケースい入り、なおかつ高い評価のコインは稀で今後の相場上昇に期待が持てます。

注)オークション会社に支払う手数料(10%~20%)と、弊社手数料(8~10%+税)、消費税(10%)込みの総額です。

メキシコ、1736年8エスクード金貨、フェリペ5世


(龍図面)


(表面)

落札時期 2020年1月
お客様の総支払額 63万円(注)
状態 NGC-AU58(EF+)
国内コイン商標準価格 80-90万円

このコインは1736年に当時スペイン領だったメキシコで造られた8エスクード金貨です。状態はAU58ですからこのコインにしては良いほうです。スペイン本国及び同国の植民地で造られた最初の肖像コインとして人気があるコインです。次のフェルディナンド6世まではさほど数が残っていませんが、カルロス3世、4世になると残存枚数が急に増え、希少性がなくなります。フェリペ5世の時代はイギリスのジョージ2世と重なりますが、ジョージ2世の5ギニーならAU58でも400-500万円ほどの値が付きます。希少性においてさほど差があるとは思えず、本コインの割安感が際立っています。

注)オークション会社に支払う手数料(10%~20%)と、弊社手数料(8~10%+税)、消費税(10%)込みの総額です。

メキシコ、1742年8エスクード金貨、フェリペ5世


(表面)

落札時期 2020年1月
お客様の総支払額 約275万円(注)
状態 PCGS-MS64(UNC)
国内コイン商標準価格 類品をみず

このコインも上記コインと同じく、メキシコの8エスクード金貨です。状態はMS64と抜群でした。なおPCGSによる本銘柄の鑑定枚数は51枚ですが、MS64は本個体の1枚のみ、それ以上の鑑定評価はMS65が一枚あるだけです。ご参考までに以下MS63が一枚、MS62が2枚と続きます。いかにこのコインがレアかがわかります。ちなみに裏面にあるM(さらにその上に小さな〇)はミントマークといって鋳造所を表します。このミントマークから、本コインがメキシコシティで鋳造されたことがわかります、それ以外はスペイン本国のコインと変わりません。希少なフェリペ5世8エスクードの中でも選りすぐりの一枚です、いずれ本コインが見直され、適正相場で買い手が付く日が来るでしょう。

注)オークション会社に支払う手数料(10%~20%)と、弊社手数料(8~10%+税)、消費税(10%)込みの総額です。

明治旧20円金貨(明治3年)


(龍図面)


(表面)

落札時期 2019年4月
お客様の総支払額 802万円(注)
状態 PCGS-MS64(未使用+)
国内コイン商標準価格 900万円

このコインは明治新政府が発行したコインのなかで最高額面の20円金貨です。鋳造枚数は46,000枚ほどですが、その大半が昭和恐慌の際に採られた金の輸出解禁によって、海外に流出して溶かされてしまったといわれてます。なんとかその難関を潜り抜けた明治の金貨たちも、太平洋戦争中に政府によって大量に接収されたうえ、終戦とともにそのままGHQの管理下に移されてしまいました。1950年のサンフランシスコ講和条約によってそれらは日本政府に返還されましたが、そのまま大蔵省の金庫に保管され続けることになります。それらが再び日の目を見たのは平成17年です。当時の政府によって、保有するすべての明治金貨をオークションで販売することとなりました。当時オークションで販売された金貨は3万枚あまりにのぼりましたが、この旧20円金貨は全体の0.3%以下(94枚)のみに過ぎません、このことからもこの旧20円金貨の稀少性がわかります。この大量売り出しにより、明治金貨は大きく値崩れを起こしましたが、それも一時のことでした。現在では逆に売り出し前の相場を超え、高値を付けるケースが増えてきました。中でもこの旧20円金貨は稀少性が高く、おそらく鋳造した46,139枚のうち数百枚ほどしか残っていないのではないかと思います。不思議なことに多くの日本人は、このように素晴らしい金貨がわが国でかつて造られたことを知らないのですが、稀少性、デザインに加え歴史的な物語性という点でも、世界に誇れる素晴らしい金貨だと私は思います。値は張りましたが、ご依頼いただいた方には大変素晴らしいコインを手に入れていただいたと思います。

注)オークション会社に支払う手数料(10%~20%)と、弊社手数料(10.8%)消費税(8%)込みの総額です。

古代リュディアBC610-BC546年、1/3スターテル金貨


(表面)

落札時期 2019年4月
お客様の総支払額 約58万円(注)
状態 NGC-AU( strike 5/5, surface 4/5)/極美品
国内コイン商標準価格 70~80万円ほど

このコインは紀元前7世紀から同6世紀にかけ、古代リュディア王国で鋳造された1/3スターテル金貨です。このコインは世界初の鋳造コインとして知られており、デザインはリュディア王家の紋章であるライオンですが、その額の上に星が乗っかっているのが特徴です。造りは決して精巧とは言えませんが、逆にそれがこの黎明期コインの味になっています。色が少し白っぽいのは、当時は金を精錬する技術がなく、自然に採掘された金と銀が含まれる自然金(「エレクトラム」)で造られていたからです。エレクトラムの当時の発掘量はさほど多くなかったようで、このコインの重さは4.7グラムほどにすぎません。なおこのコインの標準的な状態は、NGC社の鑑定ベースでEF程度ですから、本個体はやや状態の良いほうに属します。

注)オークション会社に支払う手数料(10%~20%)と、弊社手数料(10.8%)消費税(8%)込みの総額です。

古代キレーネ、アレキサンダー大王統治下、BC322-308年、スターテル金貨


(表面)


(裏面)

落札時期 2019年4月
お客様の総支払額 約151万円(注)
状態 NGC-AU( strike 5/5, surface 4/5)Fine Style, edge marks
国内コイン商標準価格 国内ではオークション、店頭ともにめったに出てきませんが、売りに出れば200万円を超えるでしょう。

このコインは紀元前に現在のリビアにあった国、キュレーネ王国で発行されたスターテル金貨です。キュレーネはアレキサンダーによって征服されましたが、アレキサンダーの死亡(BC323)に伴って後継者の一人が建てた国、プトレマイオス朝エジプトの統治を受けました。キュレーネの金貨は意外に少なく、僕もこのコインは久々に見ました、ご依頼いただいた方は古代がお好きな人でしたので、その方にふさわしいコインだと思います。表面は4頭立て戦車をゆっくりと進めさている馭者のデザインです。古代のコインにはよく見られる構図ですが、右上にお陽さまが照っていて面白いですね。裏面はゼウスの座像ですが、右手の上のタカが止まっています。

注)オークション会社に支払う手数料(10%~20%)と、弊社手数料(10.8%)消費税(8%)込みの総額です。

ペルー100ソル、1962年


(表面)


(裏面)

落札時期 2019年5月
お客様の総支払額 約35万円(注)
状態 NGC-MS67(完全未使用)
国内コイン商標準価格 きわめて状態が良いので40万円ほどで売られるでしょう。

このコインは1950年から1970年にかけペルーで造られた100ソル金貨です。この金貨には二つの特徴があります。まずはその重さで46.8グラムもあります、金の純度は90%ですので、一枚当たり1.35オンス以上の金が含まれています。現在の金価格は税抜き1オンス=1330ドルほどですので、金の地金価格だけでも21万円(税込み)ほどにもなります。二つ目の特徴は発行枚数に少なさです、前年銘合わせても90,000枚ほどしか造られていません。特に希少なのは1952年(126枚)、1958年(101)です。本個体の1962年は9,678枚作られており年号別にみると多いほうのですが、それでもMS67は稀少で、鑑定総数96枚のうち以下のように最高鑑定です。

このペルー100ソルは、今のところ現代コインとみられており安値に放置されていますが、稀少年号や本個体のように状態の良いものは、今後の値上がり期待があります。


(NGC社サイトより転載)

注)オークション会社に支払う手数料(10%~20%)と、弊社手数料(10.8%)消費税(8%)込みの総額です。

ペルー、1958年フェルディナンド6世、8エスクード


(表面)


(裏面)

落札時期 2019年5月
お客様の総支払額 約28万円(注)
状態 NGC-AU53(極美品)
国内コイン商標準価格 フェルディナンド6世の数字付きはさほど残っておらず、
店頭に並ぶなら30万円台の後半になるでしょう。

このコインはペルーのリマで1758年に造られた8エスクード金貨です。肖像はフェルディナンド6世(在位1746-1760年)です、この次の王様であるカルロス3世以降の8エスクードはたくさん残っていますが、フェルディナンド6世の8エスクード金貨は、それほど多くは残されていません。このコインはNGC社の鑑定でAU53ですが、実際にはこの数字以上に状態は良く、あきかかにアンダーグレードです。評価の低さもあって安く落札でき、逆にラッキーでした!

注)オークション会社に支払う手数料(10%~20%)と、弊社手数料(10.8%)消費税(8%)込みの総額です。

1888年、ハンブルグで造られた1/2ポルトガロッサー


(肖像面)


(表拡)

落札時期 2018年10月
お客様の総支払額 約82万円(注)
状態 NGC-MS62PL
国内コイン商標準価格 コイン商の店頭に並べば130~150万円ほどの値をつけるでしょう。

このコインは、1888年にハンブルグで造られた1/2ポルトガロッサーです、ポルトガロッサーは、ハンブルグの銀行が出資者向けにごく少量のみ配布した一種のメダルで、公式に鋳造されたコインではありません。一般的にメダルはコインに比べ安いのですが、デザインの面ではコインよりよほど優れたものが多いです。このメダルも特に表面が美しく、僕が好きな銘柄の一つです。二頭のライオンが抱いているのはハンブルグ市の紋章で、裏面には市の庁舎が刻まれています、特に表面のライオンには見とれてしまいます。NGC社による本個体の評価はMS62PLですが、僕は少しアンダーグレード(評価不足)と感じました。ポルトガロッサーは、2012年に加治さんの本で紹介されて以来一時相場が急騰しましたが、ここ数年は落ち着いた値動きです、そろそろ買ってもいいと考えて、お客様に提案いたしました。

注)オークション会社に支払う手数料(10%~20%)と、弊社手数料(10.8%)消費税(8%)込みの総額です。

BC神聖ローマ、バイエルンで造られた5ダカット金貨、マクシミリアン1世1640年鋳造


(表面)


(裏面)

落札時期 2018年10月
お客様の総支払額 457万円(注)
状態 NGC-MS62
国内コイン商標準価格 550-600万円

このコインはヨーロッパ全土を巻き込んだ「三十年戦争」のさなか、1640年にバイエルン(ババリア)で鋳造された5ダカット金貨です。表はマクシミリアン1世の立像、裏面はバイエルンの都市景観です。本コインは国内のオークションにも時々出てきますが、不思議と国内でMS級の高評価コインを目にすることはありません。ですから本個体は、久々に国内オークションに出てきた未使用級のコインだったわけです。海外ではMS63/64あたりの個体も出てきますが、現在の標準的な落札価格は、日本円で550~670万円ほどです。そこから考え、僕が設定した本コインの最大落札額は470万円でしたが、幸いハンマープライス380万円で落札することができました、ごく細かいヘアラインはありましたが、それ以外に欠点の無い良いコインでした。まずまずの成果だったと思います。

注)オークション会社に支払う手数料(10%~20%)と、弊社手数料(10.8%)消費税(8%)込みの総額です。

アンナン(現ヴェトナム)嗣徳通宝7銭銀貨、1848-1883年


(表面)


(裏面)

落札時期 2018年12月
お客様の総支払額 90万円(注)
状態 NGC-MS62(鑑定唯一品)
国内コイン商標準価格 アンナンのMS級は、国内コイン商の店頭で見ることはありませんが、あえて言うなら130-150万円ほどでしょうか。

このコインは19世紀中葉から末にかけ、アンナンで造られた7銭銀貨です。当時のアンナン貨幣は同時代の日本や中国などと比べ進んでおり、このような西洋基準の大型の金貨や銀貨が少量つくられていました、フランスによる植民地支配を受けた影響でしょう。ただしこのような大型の金貨銀貨は日常の決済に用いられたものではなく、ごくわずかな枚数が、顕彰用もしくは贈呈を目的に造られたと考えられています、王様が功を挙げた臣下に与えたこれらコインは、鋳造時の状態のまま保管されるケースはまれで、大半はコインの上下に穴をあけ首からぶら下げられました。ですから本個体のように穴が開いていない個体は稀なのですが、MSの評価がつく個体はさらに稀です。なお本個体はNGC社による唯一の鑑定品(2019年2月現在)です。予想されるアジアの発展によって、本個体も大きな値上がりが期待できると考え、お客様に提案させていただきました。めざせ300万円!!

注)オークション会社に支払う手数料(10%~20%)と、弊社手数料(10.8%)消費税(8%)込みの総額です。

神聖ローマ2ターレル、ブラウンシュバイク・ヲルフェンビュッテル1850年ヴィルヘルム


(表面)


(裏面)

落札時期 2019年1月
お客様の総支払額 77万円(注)
状態 NGC-MS67+(最高鑑定)
国内コイン商標準価格 当然国内外のコイン商の店頭で、このような素晴らしい状態の個体は売られません、あえて価格をつけるなら100万円ほどでしょうか。

このコインは1850年にドイツで造れられた2ターレル銀貨です、この2ターレルについては以前も本サイトで紹介させていただきましたが、重厚かつ精緻な造りで、どのコインをみても感心させられます、2ターレルの相場は銘柄と状態によって異なりますが、一般的に申し上げEF程度なら10万円前後、FDCのレア銘柄(鋳造枚数500枚程度の銘柄もあります)なら100万円ほどが落札相場の目安です。本個体(1850年)は8万枚弱が発行されており、2ターレルのなかでも比較的数の多いほうですが、この個体の状態には驚かされます。NGC社の評価でMS67+はもちろん本銘柄の最高鑑定かつダントツなのですが、おそらくすべての2ターレル合わせても、MS67+はトップもしくはトップクラスでしょう。実は本個体は1年前にも同じオークションに出品されていましたが、スタートが6000ドルと高く、不落になった経歴があります。今回はスタートを4800ドルに下げてきましたので、僕は躊躇なく応札しました。大変良い買い物でした。

注)オークション会社に支払う手数料(10%~20%)と、弊社手数料(10.8%)消費税(8%)込みの総額です。

イタリア、ヴィットリオ・エマニュエル3世1923年、ファシスト政権樹立1周年記念、試鋳金貨


(表面)


(裏面)

落札時期 2018年12月
お客様の総支払額 305万円(注)
状態 NGC-PROOF Details(推定鋳造枚数5~10枚)
国内コイン商標準価格 想定不能

このコインはヴィットリオ・エマニュエル3世統治下のイタリアで、1923年に造られた試鋳の金貨です。ヴィットリオ・エマニュエル3世は優柔不断な人だったらしく、ムッソリーニによるファシスト政権の樹立を許してしまいましたが、コインに関しては人並み外れた知識と情熱があり、数々の名品コインを鋳造しました。本コインはファシスト政権樹立一周年を記念して作られた金貨ですが、通常貨ではなくマット仕上げ(つや消し仕上げ)のプルーフで、発行枚数は5枚から10枚程度と考えられる超レアコインです。本コインには当然ながら通常貨もありますが、そちらは未使用状態でも30万円から50万円ほどで手に入れることができます。なお本個体はスクラッチ(ひっかき傷)があるため、NGC社の評価はDetails(瑕疵あり)ですが、下見したところ、そのスクラッチはホンの軽微なもので、鑑定人によってはPR64と評価しても不思議ではないレベルのものでした。今回ヴィットリオ・エマニュエル3世の試鋳貨幣が、他に2枚出品されましたが、それらはいずれも、電話で参加してきたスイスのコイン商によって、800~975万円で高額落札されました、彼らは本個体のDetails 表記をみて札を抑えていましたが、僕は現物をジックリ見ています。それが僕の勝因でした。

注)オークション会社に支払う手数料(10%~20%)と、弊社手数料(10.8%)消費税(8%)込みの総額です。

1839年ヴィクトリアの1ポンドプルーフ貨


(肖像面)


(表拡)

落札時期 2018年8月
お客様の総支払額 704万円(注)
状態 PCGS-PR65 Cameo
国内コイン商標準価格 最近オークションでは時々姿を見せますが、コイン商の店頭ではめったに見られません、あえて標準的な価格をつけるとすれば1000万円ほどではないでしょうか。

このコインは、1839年のヴィクトリア女王の戴冠記念として発行されたコインセットのうち1枚です。有名な「ウナ&ライオン」もセットのうちの1枚です。PCGS社の鑑定済みでPR65 Cameo の好状態です。全体にうっすらとトーンがかかっていますが、角度によってはブルーから赤紫、ときに金色も帯びる素晴らしいトーンでした。私はこのコインの最大応札額を47,000ドルに設定してオークションに臨みましたが、落札価格はジャスト47,000ドルでした。ヒヤヒヤものでしたが、依頼者の喜ぶお顔を見ることができ報われました。なお本銘柄はPCGS社NGC社合わせて72枚の鑑定実績がありますが、落札時点でPR65を上回る個体は2枚だけです。僕にとっても記憶に残る一枚です。

注)オークション会社に支払う手数料(10%~20%)と、弊社手数料(10.8%)消費税(8%)込みの総額です。

古代イオニアBC625-550年、スターテル金貨


(表面)


(裏面)

落札時期 2018年8月
お客様の総支払額 391万円(注)
状態 NGC-AU55(strike 4/5, surface 4/5)
国内コイン商標準価格 類品を見ず、想定不能

このコインは紀元前625-550年古代イオニアで造られたと考えられる、スターテル金貨です。人類最古の鋳造金貨としては、BC700-550年ごろ鋳造されたリュディアのスターテルが有名ですが、古さという点ではこのコインも負けてはいません。デザインされているのはライオン(もしくはヒョウ)です、古いだけあって稚拙さが目立ちますが、それがかえってこのコインの良い味になっています。本コインの重量は約16.5グラムもあり、古代最大の金貨といえるでしょう。先ほどのリュディアの金貨は1/3スターテルですが、本コインの重さはその3倍にもなります。なお鋳造された都市は不明で、本コインはカタログにも掲載されていません、おそらく世界の唯一品ではないでしょうか。オークションにおける本コインのスタートビッドは25,000ドルの設定でした、これに対し僕が設定した最大応札額は32,000ドルでしたが、なんと他に応札者がおらず、スタートビッドの25,000ドルで落札できました、ご依頼者はとてもラッキーだったと思います。

注)オークション会社に支払う手数料(10%~20%)と、弊社手数料(10.8%)消費税(8%)込みの総額です。

古代マケドニア、アレキサンダー大王統治下、BC336-323年、スターテル金貨


(表面)


(裏面)

落札時期 2018年8月
お客様の総支払額 127万円(注)
状態 NGC-MS(strike 5/5, surface 5/5)Fine Style
国内コイン商標準価格 150万円から160万円ほど

このコインは紀元前336年から323年、古代マケドニアのアレキサンダー大王時代のスターテル金貨です。ただし実際は大王死後のセレウコス1世時代にバビロンで鋳造されたと考えられています。表面は知恵の女神アテネ、裏面はニケの立像です。このコインは比較的多く残っていますが、このように好状態の個体は決して多くはありません。価格は近年少しずつ上昇してきましたが、それでも2000年以上も前のコインです、状態の良いコインは割安感があり、趣味の収集としても投資対象としても面白いと思います。古代コインコレクターにとっては、外せない一枚です。

注)オークション会社に支払う手数料(10%~20%)と、弊社手数料(10.8%)消費税(8%)込みの総額です。

マレーシア500リンギット1976年プルーフ金貨


(肖像面)


(表拡)

落札時期 2018年6月
お客様の総支払額 110万円(注)
状態 NGC-PR69 Ultra Cameo
国内コイン商標準価格 状態は標準以上のPR69ですので130万円ほどはするでしょう

このコインはマレーシアで1976年に発行された500リンギット金貨のプルーフです、鋳造枚数は少なく508枚のみです、この年に同じデザインの通常貨も発行されましたが、枚数が少し多く2894枚です。枚数の少なさからこのコインのプルーフのほうが高値で売買されています。この銘柄の一般的なグレードはPR68ですので、本個体のPR69は状態が良いほうです、ハンマープライスは7000ドルちょうどでした。なお同時にPR68の個体も出品されていましたが、そちらは6000ドルで落札されました。今はまだ現代コインですが、すでに発行から40年以上が経ちます、アジア諸国のコインのうち、鋳造枚数が少なく状態の良いコインは今後が楽しみです。

注)オークション会社に支払う手数料(10%~20%)と、弊社手数料(10.8%)消費税(8%)込みの総額です。

中国、清朝の江南省で発行された7銭2分銀貨(1904年)


(表面)


(裏面)

落札時期 2018年6月
お客様の総支払額 340万円(注)
状態 NGC-MS66(最高鑑定かつ唯一)
国内コイン商標準価格 類品を見ず、想定不能

このコインは清朝末期の1904年に、江南省で作られた7銭2分(1ドル)銀貨です、このコイン自体は数がたくさん残っており決して珍しくはありませんが、本個体のようにMS66ともなれば話は別です、この銘柄の鑑定済みコインの平均的なグレードは50程度です、本個体のMS66はNGCの最高鑑定ですが、その次はMS64までありません、まさにダントツの一位です。中国コインの最近の値上がりには目を見張りますが、このような希少コインは今後も値上がりするでしょう。

注)オークション会社に支払う手数料(10%~20%)と、弊社手数料(10.8%)消費税(8%)込みの総額です。

イギリス、ヴィクトリアのプルーフ5ポンド金貨ほか10枚セット、オールド・ヘッド


(肖像面)


(表拡)

落札時期 2018年7月
お客様の総支払額 491万円(注)
状態 PR62 Deep Cameo 他
国内コイン商標準価格 状態はまずまずですから1000万円ほどはするでしょう。

左記は10枚のプルーフコイン・セットのうちの一枚、5ポンド金貨です。このコインセットは1893年にイギリスの王立造幣局で1893年に作られました、ヴィクトリア女王のプルーフコイン・セットは1887年にも作られていますが、当時の肖像はヴィクトリアがまだロングヘアだったときのもので、「ジュビリー・ヘッド」と呼ばれます、これに対して本銘柄の肖像は、ご覧のようにヴェールを冠っており「オールド・ヘッド」と呼ばれています。両者ともプルーフの贈呈用コインですが、ジュビリー・ヘッドは797枚、オールド・ヘッドが773枚と、いずれもごくわずかな枚数のみの発行でした。このように鋳造枚数に大差はないのですが、現在の売買相場はオールド・ヘッドのほうが3割がた高値です。なお本コインセットはすべてのコインがNGC社によって鑑定されており、同社による評価は以下の通りです。

  • 5ポンド:PF62 Ultla Cameo
  • 2ポンド:PF63 Ultla Cameo
  • 1ポンド:PF65 Ultla Cameo
  • 1/2ポンド:PF63 Ultla Cameo
  • クラウン:PF62
  • 1/2クラウン:PF62
  • フローリン:PF63
  • シリング:PF63
  • 6ペンス:PF63+
  • 3ペンス:PF63

注)オークション会社に支払う手数料(10%~20%)と、弊社手数料(10.8%)消費税(8%)込みの総額です。

フランス、1974年ヘラクレス50フラン、プラチナ貨、ピエフォー・プルーフ


(表面)


(裏面)

落札時期 2018年4月
お客様の総支払額 121万円(注)
状態 PCGS-SP65
国内コイン商標準価格 160万円ほどの値で売られるでしょう。

このコインはフランスで1974年に鋳造された倍厚(ピエフォー)のプラチナ貨です、この現代50フランシリーズは、この1974年に始まり1980年まで毎年続きますが、各年の鋳造枚数は以下の通りです。

  • 1974年:18枚
  • 1975年:10枚
  • 1976年:6枚
  • 1977年:19枚
  • 1978年:25枚
  • 1979年:30枚
  • 1980年:34枚

上記のように各年銘とも発行はごくわずかで高い希少性があります、また本個体はシリーズの初年号で、他の年号に比べ(発行枚数6枚の1976年を除き)高値で売買される傾向にあります。状態はPR65とこの時代のプルーフ貨にすればやや低いのですが、発行枚数の少なさと、初年号のプレミアを評価し応札を決めました、オークションのスタート価格は90万円に設定されていましたが、幸いにも競合がなくスタート価格で落札できました、きっと昨今のプラチナ価格の影響があるのでしょう、ただし本銘柄の良さはプラチナという素材にあるわけではなく、発行枚数僅か18枚、しかも初年号という希少性にあります。将来性のある一枚です。

注)オークション会社に支払う手数料(10%~20%)と、弊社手数料(10.8%)消費税(8%)込みの総額です。

イギリス、1893年ヴィクトリア5ポンド、オールド・ヘッド


(表面)


(裏面)

落札時期 2018年4月
お客様の総支払額 101万円(注)
状態 NGC-MS63
国内コイン商標準価格 130万円ほどの値で売られるでしょう。

このコインはイギリスのビクトリア女王統治下で発行された5ポンド金貨です、2つ上のコインは贈呈用のプルーフ貨ですが、こちらは通常貨です。プルーフ貨の773枚に対し、この通常貨のほうは20,000枚の鋳造でした。通常貨にも本コインのようなオールド・ヘッドと1887年に発行されたジュビリー・ヘッドの2つのタイプがあり、後者は54,000枚とオールド・ヘッドに比べ3倍近い枚数が鋳造されました。残存枚数ベースでは両者の差はさらに広がり、おそらくオールド・ヘッドとジュビリー・ヘッドの比率は4対1以上の開きがあるように感じます。市場の価格も当然開きがあり、例えばオークションの落札価格も3対1ほどです。ご参考までに以下はNGC社のオールド・ヘッド5ポンド金貨の鑑定分布ですが、ご覧のように本個体のMS63(赤丸部分です)の上にはMS64の3枚があるのみです。なお、2行上はビクトリアのジュビリー・ヘッド5ポンド金貨で、こちらはMS64以上の個体が47枚もあります。本個体のようにオールド・ヘッドの5ポンドMS63は希少なコインといえるでしょう、なお本個体はめだって大きなキズもなく、ヘアラインも少ない良いコインでした。


(NGC社サイトより転載)

注)オークション会社に支払う手数料(10%~20%)と、弊社手数料(10.8%)消費税(8%)込みの総額です。

イギリス、1893年ヴィクトリア、クラウンプルーフ貨、オールド・ヘッド


(表面)


(裏面)

落札時期 2018年4月
お客様の総支払額 61万円(注)
状態 NGC-PR65
国内コイン商標準価格 80万円ほどの値で売られるでしょう。

このコインは1893年にイギリスで鋳造されたクラウン銀貨です、贈呈用に作られたプルーフ仕上げになっており鋳造枚数はわずか1312枚です、これに対して本コインの通常貨のほうは200万枚以上も作られており、このプルーフ貨の希少性がよくわかります。本コインのPR64までは市場でよく目にしますが、PR65以上の個体を目にすることは稀です、さらにこの個体はほとんどキズやヘアラインがなく、美しいブルートーンがのった素晴らしいコインで、僕はアンダーグレード(評価不足)だと感じました、設定した最大応札額は55万円でしたが、実際に落札できた金額(ハンマープライス)はそれを10万円下回りました。良い投資だと思います。

注)オークション会社に支払う手数料(10%~20%)と、弊社手数料(10.8%)消費税(8%)込みの総額です。

帝政ローマ時代、アントニヌス・ピウス(AD138-161)のアウレウス金貨


(肖像面)


(表拡)

落札時期 2018年4月
お客様の総支払額 134万円(注1)
状態 MS(Strike 5/5,Surface4/5)Fine Style(未使用級)(注2)
国内コイン商標準価格 これほど好状態の個体はめったに市場で見ませんが、あえて言えば250万円ほどでしょう。

このコインは帝政ローマの五賢帝の一人、アントニヌス・ピウス統治下で発行されたアウレウスと呼ばれる金貨です、当時は金の産出量が少なく、本コインもサイズは約20ミリ、重さは7.5グラムほどに過ぎませんが、当時としては標準的なサイズの金貨です。この銘柄はアウレウスの中では多く残っているほうですが、それでも本個体のようにMSの評価がつくコインは稀です、鋳造されて1900年近くたっていますが、輝きといい、摩耗のなさといい、まるで昨日作られたばかりのコインのようです。過去の落札事例から、私は最大11,000ドル(お客様の総支払額ベースで175万円)まで競るつもりでしたが、8,500ドルで落札できました。とてもいい買い物でした。

注1)オークション会社に支払う手数料(10%~20%)と、弊社手数料(10.8%)輸入消費税(8%)込みの総額です。

注2)PCGS社は古代コインの鑑定をいたしません、本コインはNGC社によって鑑定されたコインです、同社は古代コインに対して数字を用いたグレーディングを行わず、上記のようにMS,AU,EF,VF・・・というように、あらましの評価のみをいたします、一方でそれを補う意図があるのでしょうか、上記のようにStrike(打刻の良しあし)、Surface(表面の状態)に対しそれぞれ5段階で評価を加えます、5が最高です。さらに同社は全体的なコインのバランスに対してもプラスの評価を加える場合があります、本コインのケースに記載されたFine Styleがそれです。

古代プトレマイオス朝エジプト、テトラドラクマ


(表面)


(裏面)

落札時期 2018年4月
お客様の総支払額 94万円(注)
状態 AU(Strike 5/5,Surface4/5)Fine Style(極美品級)
国内コイン商標準価格 これほど好状態の個体はめったに市場で見ません、標準的な価格は150万円ほどです。

このコインは古代のプトレマイオス朝エジプトの、プトレマイオス2世(BC285-246)統治下で作られたテトラドラクマ金貨です、この上に2倍の大きさのオクタドラクマ(=8ドラクマ)金貨がありますが、このコインはその半分のサイズです。半分といっても直径21ミリ、重さは14グラム近くもありますので古代としては大型の金貨です。プトレマイオス朝エジプトは、アレキサンダー大王の急死に伴い、大王の武将の一人プトレマイオス1世がエジプトの建てた国です。向かって左側は二代目ファラオであるプトレマイオス2世とその夫人、右側の裏面には初代ファラオであるプトレマイオス1世とその夫人が描かれています。国内のオークションやコイン商の店頭で、本個体のようにAU評価されたコインはめったに見ませんが、海外の大手オークションでは毎回2~3枚は出てきます。本コインは値動きも安定していて割安感もあるコインです、最大予算を8,500ドルで臨みましたが6,000ドルで落札できました。良い成果でした。

注)オークション会社に支払う手数料(10%~20%)と、弊社手数料(10.8%)輸入消費税(8%)込みの総額です。

ペルー8エスクード1763年カルロス3世ラットノーズ


(肖像面)


(裏面)

落札時期 2018年4月
お客様の総支払額 約110万円(注)
状態 NGC-MS61(最高鑑定)
国内コイン商標準価格 国内コイン商の店頭で、たまに裸のコイン(鑑定会社のケースに入っていないコイン)は見かけますが、ケースに入ってしっかりと数字のついた個体は稀です、さらにMS61評価はおそらく他の年号を通しても国内で唯一品ではないでしょうか、あえて相場をつけるとすれば200万円をくだることはないでしょう。

カルロス3世の8エスクードはたくさん残っていますが、このコインは“ラットノーズ”と呼ばれる希少なタイプです、鋳造されたのは本国スペインが当時支配していたペルーです、ペルーのラットノーズは1763年から1768年にかけて作られていますが、本コインのように状態の良いコインにはめったにお目にかかれません。裏面のエッジに平がねのわずかな剥離がありますが、当時のスペイン植民地コインは鋳造技術に難があり、この程度の“できキズ”はよくあります。仮にこのできキズがなければ、さらに高いグレードが与えられたでしょう。本個体はNGC社によってMS61とグレードされていますが、同社の鑑定済みコインでは最高の評価となっています、以下ご参照ください。

もちろん同グレードの落札実績はありませんでしたが、AU58クラスで6,000ドルから6500ドルという過去の落札事例から、僕は最大応札額を9,000ドルと設定しましたが、実際には7,000ドルで落札することができました、お客様の総支払額は(弊社へのアドバイス料10.8%を含めても)110万円でした、たいへんよい投資だと思います。


(NGC社サイトより加工し転載)

注)オークション会社に支払う手数料(10%~20%)と、弊社手数料(10.8%)輸入消費税(8%)込みの総額です。

イギリス、ヘンリー6世1422年-1430年、ノーブル


(表面)


(裏面)

落札時期 2018年4月
お客様の総支払額 約64万円(注)
状態 NGC-MS63(最高鑑定)、極美品+
国内コイン商標準価格 もしMS63の鑑定済みコインが出てくれば、おそらく100万円を下ることはないでしょう。

本コインはイギリスの中世ヘンリー4世の時代にロンドンで作られた金貨です、肖像面が大変面白いコインで、船に乗ったヘンリー世は冠をかぶり左手には盾、右手には剣を持っています。状態は良好で、このようにしっかりと顔の表情が見えるコインはめったにお目にかかれません。

以下はNGC社による本銘柄の鑑定実績ですが、ご覧のように本個体MS63は、鑑定総数31枚のなか同率で最高鑑定です。重量は7グラム以下ですが、直径が34ミリほどもあり見栄えの良いコインです、きっと当時のイギリスは後世ほど豊かではなく、金を薄く延ばして見栄え重視のコインを作ったのでしょう。あるいは当時のヨーロッパ世界に流入する金の量が少なかったという理由もあるかもしれません。過去の落札相場から設定した落札最高額は6,300ドルでしたが、ぎりぎりの6,000ドルでなんとか落とすことができました。


(NGC社サイトより加工し転載)

注)オークション会社に支払う手数料(10%~20%)と、弊社手数料(10.8%)輸入消費税(8%)込みの総額です。

中華ソビエト政府、1934年発行1ドル銀貨

落札時期 2018年4月
お客様の総支払額 約134万円(注)
状態 NGC-XF40
国内コイン商標準価格 国内でまず目にすることはありませんが、もし売りに出てくるとしたら、やはり200万円ほどになるでしょう。

本コインは今の中華人民共和国のルーツともいえる、中華ソビエト共和国が1934年に鋳造した1円銀貨です。中華ソビエト共和国は1931年に建国されましたが、当時の主席は毛沢東でした。1934年の末までは瑞金という街に政庁があったのですが、蒋介石の国民党政府の攻撃を受けて「長征」のたびにつきます、「長征」ということばは景気よく聞こえますが、実態は撤退で国民党に負け撤退したわけです、本コインは毛沢東の中華ソビエト政府が瑞金に拠点を持っていた1931年から1934年にかけて作られたコインで、現中国共産党からみれば歴史的な意味を持つコインではないかと僕は思います。本コインは状態が良いものが稀です、本個体はNGC社の評価でXF40(美品クラス)ですが、これでも標準的なグレードです、中国のコインは3年ほど前から再上昇中ですが、本銘柄は上記のように共産党政府の歴史を語るうえで大変面白いコインです、今後も期待したいと思います。過去の落札相場から8,500ドルを応札上限と設定していましたが、落札はちょうど8,500ドル・・・ヒヤヒヤものでした。

注)オークション会社に支払う手数料(10%~20%)と、弊社手数料(10.8%)輸入消費税(8%)込みの総額です。

1976年フランス100フラン、ピエフォー金貨


(肖像面)


(表拡)

落札時期 2018年1月
お客様の総支払額 124万円(注)
状態 PF66 Ultra Cameo(FDC:完全未使用)
国内コイン商標準価格 めったに市場で見ませんが、あえて言えば180~200万円ほどでしょう

このコインはフランスで1976年に発行された50フランです、表面はフランスで1800年代なかば以降に発行された5フラン銀貨の復刻版です。この金貨は1974年から1980年の7年間作られましたが、流通を目的として作られたものではありません、以下のように極めてわずかな枚数が作られました。

1974年(241枚)
1975年(74枚)
1976年(54枚)
1977年(50枚)
1978年(149枚)
1979年(400枚)
1980年(500枚)
1981年(241枚)

上記のように各年とも鋳造数は少ないのですが、本コイン1976年銘は54枚が発行されたのみです。このコインのもう一つの特徴は重量です、直径は約41ミリとさほど大きくはないのですが、重量は3オンスをはるかに超え(約103グラム)ずっしりと持ち重りのするピエフォーです、ピエフォーといいますのは通常貨の倍の厚さを持った金貨で、フランスでは1600年代以降しばしば贈答や限定配布を目的に作られてきました。本銘柄は各年号とも希少性は高いのですが、一般的に店頭に並ぶには1979年(400枚)、1980年(500枚)で、1976年銘を目にすることはめったにありません。本コインは海外のオークションで7250ドルで落札できたのですが、ラッキーでした。

注)オークション会社に支払う手数料(10%~20%)と、弊社手数料(10.8%)輸入消費税込みの総額です。

1951年鋳造、イギリス、ジョージ6世、白銅試鋳クラウン、マットプルーフ3枚セット


(肖像面)


(裏面)

落札時期 2018年1月
お客様の総支払額 3枚セットで約242万円(注)
状態 NGC-PR67(最高鑑定)1枚、NGC-PR65×2枚
国内コイン商標準価格 もちろん過去の事例は見当たりませんが、おそらく500万円ほどはするでしょう

このコインは1951年に開催されたFestival of Britain という催事のために、ホンのわずかのみ鋳造された試鋳貨です、実際の鋳造枚数は明確にはなっていませんが、一説には7枚とも言われています、今回僕が落札したのは、そのうち3枚セットのロットです、状態は

  • NGC社PR67
  • NGC社PR65
  • NGC社PR65

上記のようにいずれもNGC社の鑑定済みコインです、状態はPR67が一枚、他の2枚はPR65です。マットプルーフというのはつや消し状のプルーフ貨のことです、当時は写真撮影の技術が低く、カメラで撮る際につや消し状のコインのほうが(フラシュの反射を抑えて)きれいに写すことができたからだそうです。もともとは3枚セットのうち1枚は僕自身が購入する予定でしたが、予想以上に安く落札できたとことと、もう一つは3枚セットで初めてしっかりとした来歴を得られるという判断から、3枚とも一人のお客様にお持ちいただくことにしました、なお本セットには、当時の所有者が3枚セットで入手したことを伝える手紙が付属しています。落札額はなんと15,000ドル、最大33,000ドルまで覚悟していたのでたいへん安く落札できました。きっと良い投資になるでしょう!

注)オークション会社に支払う手数料(10%~20%)と、弊社手数料(10.8%)輸入消費税込みの総額です。

チェコ・スロバキア、1932年10ダカット金貨


(肖像面)


(裏面)

落札時期 2018年1月
お客様の総支払額 約290万円(注)
状態 NGC-MS66(最高鑑定)
国内コイン商標準価格 MS63程度なら稀に店頭で見ますが、本コインのような好状態な個体は類品をみません。

このコインはチェコ・スロバキアで1932年に作られた10ダカット金貨です。発行枚数はわずか1035枚と少なく、またサイズも大型で図柄も素晴らしいコインです、最近メキメキと人気化しており、オークションのたびに高値を更新しています。NGC社によって鑑定された1932年銘の本コインは21枚ありますが、MS66は最高鑑定です。裏表ともほとんどヘアラインやキズもなく、全体的にオレンジのトーンがのった素晴らしいコインでした。本銘柄は今後有望なコインだと思いますが、なかでもこのコインのような好状態なものは、さらに期待を持ってよいでしょう。

注)オークション会社に支払う手数料(10%~20%)と、弊社手数料(10.8%)輸入消費税込みの総額です。

イギリス、ゴシッククラウン1847年

落札時期 2018年1月
お客様の総支払額 約258万円(注)
状態 NGC-PF66
国内コイン商標準価格 本個体のような好状態なコインは稀ですが、店頭で売られるとすれば350万円を超えるでしょう。

このコインはよく「世界で最も美しい銀貨」と呼ばれる、通称“ゴシック・クラウン”です、ゴシック・クラウンは全部で8000枚作られましたが、(わずかな手変わりを除き)本コインのようにUNDECIMO”と呼ばれるタイプと“プレーンエッジ”と呼ばれるもに大別できます。通常後者のほうが高値で売買されるのですが、本個体のようにMS66ともなればちょっと別格です、国内のオークションで出てくるUNDECIMOはせいぜいMS64程度までです。NGC社のUNDECIMOタイプの銘柄は294枚と、比較的多くの個体が鑑定されていますが、最も多いのはAU58からMS63までで、228枚がこのレンジに集まります。本個体のようにMS66の高評価コインはわずか4枚のみで、その下のMS65鑑定ですら6枚に過ぎません。ご参考までに最高評価はMS67でたった1枚のみです。したがって本個体はNGCで294枚中2番目の高評価コインということになります。

注)オークション会社に支払う手数料(10%~20%)と、弊社手数料(10.8%)輸入消費税込みの総額です。

フランス、ナポレオン3世100フラン金貨、1869年パリ鋳

落札時期 2018年1月
お客様の総支払額 約38万5000円(注)
状態 NGC-MS63
国内コイン商標準価格 50万円前後

本コインはフランスのパリで1869年に作られた、100フラン金貨です。当時の世界大型金貨の標準サイズです。本コインはパリとストラスブールで作られましたが、一般にはストラスブール鋳のほうが発行枚数が少なく高価です。1869年のパリ鋳は29,000枚発行されており、パリ、ストラスブール合わせてこの年は最も多くの100フランが作られました。ただし本コインのようにMS63の高評価を与えられたコインは決して多くはありません、昨今このナポレオン100フランのうちMS63以上のコインは高額化しておりますが、以下表のように全枚数243枚のうち、MS63以上の評価は21枚に過ぎません。


(NGC社サイトより転載)

注)オークション会社に支払う手数料(10%~20%)と、弊社手数料(10.8%)輸入消費税込みの総額です。

1854年鋳造、ドイツ、ザクセン・マイニンゲンの2ターレル


(肖像面)


(裏面)


(裏面拡大)

落札時期 2017年12月
お客様の総支払額 約71万円(注)
状態 MS64+(FDC:完全未使用)
国内コイン商標準価格 これほど好状態の個体は売買事例ほとんどナシ、あえていえば90万円ほどか。

このコインはドイツがまだ多くの公国や王国に分かれていたころ、そのうちの一つザクセン=マイニンゲン公国で作られた2ターレル銀貨です。表面は当時の君主であるベルンハルト2世です。ドイツのコインは銘柄数が極めて多く、一般に収集の対象になりにくいのですが、この2ターレルは例外です。本コインを含みドイツ諸邦(および現オーストリア)において、1837年から1872年まで本コインと同じ規格の2ターレルが発行されたのですが、銘柄数の合計は95銘柄に過ぎません。さらにこの2ターレルで特筆すべきはそのデザイン性です、左の写真であえて裏面(王家の紋章面)の超拡大写真を掲載させていただきましたが、例えば上のほうに描かれた6人の騎士の頭上に配されたデザインをご覧ください。僕自身は無知でデザインの寓意はわかりませんが、一番左の牛(さらにその牛が冠をかぶっています)、右から3つ目の男性の側面像、さらにその右側に描かれた鳥・・・どれをとっても単にデザインが素晴らしいというだけでなく、刻印の精緻さも際立っています。このコインをみて、ゲルマン民族特有の妥協を許さない職人魂を感じるのは僕だけでしょうか・・・。よほど高度な技術とコインに対する思い入れがなければ、このようなコインを作ることはできません。さらに驚くのは、このコインが贈呈用に作られたプルーフ貨ではなく、通常貨だという点です。例えば同時代のイギリスやフランスでも、美しいコインはたくさんありますが、これくらい拡大しますと(たとえ初期打ちの個体でも)どうしても細部に粗というか、手抜きのようなものが見えてしまいます。日常使われるコイン(「通常貨」)としては、むしろそれが当たり前で、本コインやドイツ諸邦の2ターレルのほうが、むしろ“異常”なのです。ちょっと大げさかもしれませんが、このコインを含む“南部ドイツ通貨同盟”規格の2ターレルは、「世界コイン史における美と精緻の頂点」だと僕は思います。

一方で本銘柄を含む同規格の2ターレルは、さほど値が張らないばかりでなく、一部のコレクターを除きさほど注目もされていません。鋳造枚数は本銘柄の場合14,000枚と比較的少ないのですが、通常貨として鋳造されたためか状態の良い個体は稀です。今後値上がりするかどうかはよくわかりませんが、まちがいなく価格以上の価値があるコインだと確信し、お客様にお勧めして落札させていただきました。

注)オークション会社に支払う手数料(10%~20%)と、弊社手数料(10.8%)輸入消費税込みの総額です。

1843年鋳造、ドイツ、ブラウンシュバイク・ウォルフェンビュッテルの2ターレル


(肖像面)


(裏面)

落札時期 2017年12月
お客様の総支払額 約29.5万円(注)
状態 MS64(FDC:完全未使用)
国内コイン商標準価格 これほど好状態の個体は売買事例ほとんどナシ、あえていえば40万円ほどか。

このコインも上のコインと同じく“南部ドイツ通貨同盟”規格の2ターレルです。肖像はブラウンシュバイクの当主だったヴィルヘルム(在位1831-1884)です。この年号の鋳造枚数は約68,000枚ですが、1842年~1850年枚まですべての年号を合わせると27万枚以上になります、例えばさきほどのザクセン・マイニンゲンの2ターレルは1853年と1854年のみの発行(各年14,000枚ずつ)で発行枚数は28,000枚に過ぎません。本銘柄の27万枚は決して2ターレルの中で多いほうではありませんが、逆に希少というほどでもありません。ただ状態はMS64と飛び切りよく、またほかの2ターレル同様に紋章面も素晴らしく、その点を評価してお客様にお勧めした次第です。落札額は24万円と僕の予想落札額に収まり、まずまずの結果でした。

注)オークション会社に支払う手数料(10%~20%)と、弊社手数料(10.8%)輸入消費税込みの総額です。

中華民国、孫文三羽鳥、一円銀貨

落札時期 2017年12月
お客様の総支払額 約122万円(注)
状態 NGC-MS64
国内コイン商標準価格 (150万円)参考値

このコインは「孫文の三羽鳥」と呼ばれ大変人気のあるコインです。最近の中国コインの復活は目を見張るものがあり、特に「希少性が高く、数字のついた、ケース入りの、高グレードな」という4条件は価格高騰のキーワードといえるでしょう。弊社もこのような条件がそろった中国コインの代行入札をお客様にお勧めしてまいりましたが、この個体はすべての条件を備えた素晴らしいコインでした。「孫文の三羽鳥」自体は国内のオークションでもたびたび出品されますが、その状態はせいぜいMS63までで、本個体のようにMS64の高状態コインを目にすることは本当に稀なのです。それにしても昨年11月に行われた銀座コインオークションで同銘柄のMS63が(オークション会社への手数料込みで)84万円まで競ったのにはちょっと驚きました、2016年あたりまでせいぜい競っても40万円台でしたので・・・。じつは本個体と同時期にMS65という、さらに好状態な個体が出品されていたのですが、案の定最終的に10,000ドル(応札者の総支払額ベースで145万円ほど/輸入消費税込み)まで競り上がり、僕は泣く泣くあきらめました。代わりに落札したのが本個体で、落札額は7500ドル、お客様の総支払額は約122万円でした。

注)オークション会社に支払う手数料(10%~20%)と、弊社手数料(10.8%)輸入消費税込みの総額です。

古代インド、ダブルディナール金貨

このコインは古代インドのクシャン朝時代、カドフィセス王(AD113-127年)時代に作られたダブルディナール金貨です。

落札時期 2017年8月
お客様の総支払額 約374万円(注)
状態 準未使用
国内コイン商標準価格 売買事例ほとんどナシ、あえていえば500万円ほどか・・

通常のディナールは8グラム弱ですが、本コインは約16グラムもある大変希少性の高いコインです、しかもしっかりと打たれており大変美しいコインでした。ダブルディナールは国内でのオークション出品はもちろん、店頭で売られた事例もほとんどありません。本コインはアメリカのGemini LLCオークションで2014年に31,000ドルで落札された現品で、オークション会社への手数料や輸入消費税を含めると、現在の為替レートで総支払額は約450万円でした。今回このコインを売りに出したのはロシア人でした、原油価格高騰で儲けたお金でその人は買ったのかもしれません。

注)オークション会社に支払う手数料(10%~20%)と、輸入消費税込みの総額です。

中華民国、貴州省7銭2分銀貨

このコインは「自動車ダラー」と呼ばれ大変人気のあるコインです。2008年以降の中国コインブームのあと、しばらくこのコインも高原状態でした。が、ここにきて本コインのように「希少性が高く、数字のついた、ケース入りの、高グレードな」という、4条件そろったコインは価格が急騰中です。ねらい目だと思いお客様に提案いたしました。

落札時期 2017年6月
お客様の総支払額 約120万円(注)
状態 NGC-AU50
国内コイン商標準価格 (170万円)参考値

中国コインは状態の悪いものが多いのですが、本コインの場合は、めったに数字のついた個体を見かけることはありません。しかも本コインのようにAU以上の評価がつくコインは、さらに希少性が高く将来性は抜群です。ただし国内コイン商の店頭での、本コインのようにAU以上の鑑定済みコインの売買事例はほとんどなく、標準価格の掲載は「参考値」とさせていただきました。

注)オークション会社に支払う手数料(10%~20%)と、輸入消費税込みの総額です。

中国、湖北省7銭2分銀貨

湖北省の7銭2分銀貨自体は決して珍しいコインではないのですが、上記でも申しましたように中国コインには状態に良いものが少なく、このコインのようにMS65+もの高評価がつくことは稀です。まさに中国1ドル銀貨の世界的なコレクションといってよいでしょう。

落札時期 2017年6月
お客様の総支払額 約104万円(注)
状態 NGC-MS65+
国内コイン商標準価格 (200万円)参考値

注)オークション会社に支払う手数料(10%~20%)と、輸入消費税込みの総額です。

ドイツ、ザクセン1711年1ダカット金貨

このコインは神聖ローマ時代のザクセンで作られた1ダカット金貨です、表面は当時の領主フリードリッヒ・アウグストで騎乗の姿です。直径2センチほどの小型の金貨ですが、状態もよくかわいらしいコインです。

落札時期 2017年9月
お客様の総支払額 約20万円(注)
状態 NGC-AU58
国内コイン商標準価格 (20~30万円)参考値

注)オークション会社に支払う手数料(10%~20%)と、輸入消費税込みの総額です。

オーストリア、1651年1ターレル銀貨

神聖ローマ帝国時代に現オーストリアのグラーツという街で作られたターレルです、肖像はフェルディナンド3世でハプスブルグ家の王様です、このコインはさして珍しいコインではないのですが、本コインのような完全未使用状態のものは稀です、このコインはNGC社の鑑定で65となっており、これは同社の本コインにおける最高評価です、ちなみに次に高い評価は62ですので、本コインの状態の良さがわかります。

落札時期 2017年8月
お客様の総支払額 約75万円(注)
状態 NGC-MS65
国内コイン商標準価格 本コインほど高評価コインの売買事例はありませんが、売りに出されたとすれば100万円以上の値が付くと思います。

注)オークション会社に支払う手数料(10%~20%)と、輸入消費税込みの総額です。

古代帝政ローマ、アウレウス金貨

このコインは帝政ローマのご賢帝の一人、アントニウス・ピウス時代(AD138-161年)に作られたアウレウス金貨です。状態はよく、皇帝の表情が克明に刻まれています。1900年近くも前に作られたコインには見えません。

落札時期 2017年8月
お客様の総支払額 約75万円(注)
状態 NGC-AU(Surface5/4,Strike5/5)
国内コイン商標準価格 120万円前後

注)オークション会社に支払う手数料(10%~20%)と、輸入消費税込みの総額です。

古代プトレマイオス朝エジプト、オクタドラクマ

このコインはプトレマイオス朝エジプトのプトレマイス3世(BC24-222)統治下で作られた大型の金貨です。重量は28グラム近くもあり古代最大の金貨といってよいでしょう。状態もよく大変見栄えのするコインでした。おもわぬ安値で落札でき、おどろいた記憶が残っています。

落札時期 2017年8月
お客様の総支払額 約185万円(注)
状態 NGC AU(Suface 5/5,Strike4/5)
国内コイン商標準価格 EFクラスで250万円前後

注)オークション会社に支払う手数料(10%~20%)と、輸入消費税込みの総額です。

フランス、ナポレオン3世100フラン

ご存知定番の100フラン金貨です。定番といっても意外と鋳造枚数は少なく、有冠(このコインのように月桂冠をかぶっている肖像)の100フランは全年号合わせても10万枚にとどきません、本コインは1869年のパリ鋳で、29000枚が発行された最多年号です。それでも本コインのようにMS評価のコインは決して多くはありません。

落札時期 2017年9月
お客様の総支払額 約27万円(注)
状態 NGC-MS61(AU)
国内コイン商標準価格 32万円前後

注)オークション会社に支払う手数料(10%~20%)と、輸入消費税込みの総額です。

オーストリア1924年100クローネン

私の感覚ではこのコインは現代コインなのですが、よく考えてみると鋳造後100年になろうとしており、そろそろアンティークコインの仲間入りです。このコインの1924年銘には通常貨とプルーフ貨があり、鋳造枚数は合わせてわずか2851枚に過ぎません。売買相場はプルーフ貨のほうがやや高めで、カタログ価格は未使用品が10,000ドル(注)となっております。なお本コインはCameo状と評価されており、評価は一段上がります。

注)フリードバーグカタログの最新版による、なお通常貨は未使用品で5000ドルです。

落札時期 2017年10月
お客様の総支払額 約160万円(注)
状態 NGC-PF64Cameo
国内コイン商標準価格 180万円前後

注)オークション会社に支払う手数料(10%~20%)と、輸入消費税込みの総額です。

イタリア、ウンベルト1世1888年100リレ

このコインはイタリアのウンベルト1世時代の1882年から1891年にかけて作られた金貨です、年毎の鋳造枚数は1880年(145枚)、1882年(1229枚)、1883年(4219枚)、1888年(1169枚)、1891年(209枚)となっていますが、実際に市場に出るのは1882年、1883年と本コインの1888年です。カタログ価格(最新のKMカタログ)では、左記3年号とも10,000ドル(MS60)となっていますが、実際には1883年銘に比べ1882年と1888年銘は一段高い価格で売買されています。

落札時期 2017年10月
お客様の総支払額 約147万円(注)
状態 NGC-MS61(AU/PL)
国内コイン商標準価格 150万円ほど

注)オークション会社に支払う手数料(10%~20%)と、輸入消費税込みの総額です。

イギリス、ジョージ6世5ポンド

このコインは新興のネットコイン商がお好きなジョージ6世の5ポンドです、数年前までは地金コイン(ほぼ地金価格で売買されるコイン)でしたが、煽り煽られた結果、このようにPR63程度のごく標準的な個体でも、煽り系のコイン商なら、200万円近い価格で販売するようになってしまいました、さすがにここ数か月は下げ気味ですが、実はオークションではこの程度の価格で買えるのです、皆さんご注意ください。

落札時期 2017年10月
お客様の総支払額 約106万円(注)
状態 PCGS-PR63CAM
国内コイン商標準価格 120万円ほど

注)オークション会社に支払う手数料(10%~20%)と、輸入消費税込みの総額です。

イギリス、エリザベス2世5ポンド

現代コインの定番、エリザベス2世の5ポンドです。この銘柄も上記のジョージ6世の5ポンド同様、煽り系コイン商に煽られ2016年央に異常な高値まで上り詰めました。が、その後は急落して今に至っています。今でも1985年銘のPR70が70万円以上の価格で売られているのを目にしますが、すでにオークション相場はこの程度まで下げています。皆さんご注意ください、ただしそろそろ相場も落ち着いたのではないでしょうか。

落札時期 2017年10月
お客様の総支払額 約42万円(注)
状態 NGC-PR70Ultra Cameo
国内コイン商標準価格 50万円ほど

注)オークション会社に支払う手数料(10%~20%)と、輸入消費税込みの総額です。

フランス、ルイ13世1641年、ルイ・ドール

ルイ13世から16世統治下にかけ発行された金貨は、ルイ・ドール(ルイの金貨)と呼ばれています。本コインはルイ・ドールの最初期のコインで、この程度の状態のものは稀です。私が最初に設定した応札上限は44万円でしたが、なんとか上限近くの42万円(オークションハウスへの手数料を除く)で落札することができ、ホッとしたのを今でもよく覚えています、アジャストメントマーク(量目調整のためのキズ)もほとんどなく、大変良いコインでした。

落札時期 2017年10月
お客様の総支払額 約52万円(注)
状態 NGC-MS62(AU)
国内コイン商標準価格 60万円ほど

注)オークション会社に支払う手数料(10%~20%)と、輸入消費税込みの総額です。

ベトナム(アンナン)3銭金貨

このコインはフランス統治下のベトナム(当時アンナンと呼ばれていました)で鋳造された3銭金貨です。アンナンの金貨銀貨は贈呈用に少量が作られたもので、しかも首から下げるためコインの上下に小さな穴が開いているものが大半です、かりに「穴なし」のコインがあったとしても、さらにこのコインのように鑑定会社から数字付きで評価されるコインの数はさらに絞られます、このコインは1848年~1883年にかけて王位にあったTu Duc王の時代に作られたコインで、大変貴重なコインです。

落札時期 2017年9月
お客様の総支払額 約118万円(注)
状態 NGC-AU58(EF+)
国内コイン商標準価格 200万円(ご参考)

上記のように、鑑定会社から数字付きの評価を受けるコインは大変希少です、私の知る限り国内オークションで数字付き鑑定のアンナン金貨の出品は、すくなくともリーマン・ショック以降はありません、国内コイン商の店頭販売も数点しかないのではないかと思います、したがって上記200万円という価格はご参考程度にお考え下さい。落札時のことはいまだに記憶に新しいのですが、実際の落札額(7500ドル)は、私が設定した最高落札額を、を大きく下回っていました、今振り返ってもラッキーでした。

注)オークション会社に支払う手数料(10%~20%)と、輸入消費税込みの総額です。

ブラジル20,000レイス金貨1726年

このコインはブラジルのホアン5世統治下に発行された20,000レイス金貨です、なんと重さが54グラムほどあり、ずっしりと重みのある金貨です。リーマン・ショック直後の数年このコインは急騰しましたが、その後はやや下げ、ここ数年は動いておりません。逆に割安感がでてきたと思います。

落札時期 2017年9月
お客様の総支払額 約236万円(注)
状態 NGC-MS64+(UNC+)
国内コイン商標準価格 売買されるとすれば300万円以上か・・・(ご参考)

この銘柄は1724年~1727年の4年間のみ発行されたコインです、鋳造枚数に差があり、1724年銘は希少です。そのほかの年号はさほどの価格差はありませんが、この個体のようにMS64+の評価は稀です、なお本コインの場合、国内で一般的に販売されるコインの平均的なグレードはAU58クラスですが、稀にMS63の個体がオークションに姿を見せたり、コイン商で販売されたりします、でもこのコインのようにMS64+クラスの個体を国内で、私は目にしたことがありません。

注)オークション会社に支払う手数料(10%~20%)と、輸入消費税込みの総額です。

オーストリア、フェルデイナンド・カール1646年2ターレル

このコインは神聖ローマ帝国時代に、現オーストリアで鋳造された2ターレル銀貨です、以前本に書いたこともありますが、2ターレルは1ターレルに比べ鋳造枚数が少なく、高値で売買されます。

落札時期 2017年8月
お客様の総支払額 約15万円(注)
状態 NGC-AU55(EF)
国内コイン商標準価格 30万円前後

安く落とせてラッキーでした。

注)オークション会社に支払う手数料(10%~20%)と、輸入消費税込みの総額です。

イギリス、ジョージ3世クラウン銀貨、1819年

このコインはさして希少なコインではないのですが、MS65は希少性が高いです、PCGS/NGCを合算しても、本個体(上記のようにMS65)を上回るコインは一枚しかありません。スタートビッドが3000ドルとやや高めだと感じましたが、結果的には1ビッド上の3100ドルで落札することに成功しました、思惑通りでした。それにしても美しい!

落札時期 2017年9月
お客様の総支払額 約48万円(注)
状態 NGC-MS65
国内コイン商標準価格 あえて想定するなら60万円前後か・・

注)オークション会社に支払う手数料(10%~20%)と、輸入消費税込みの総額です。