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From the economic column I wrote in the past

ちょっと怖い近未来

2017年9月

もう記憶が薄れつつありますが、僕が子供のころはもっとゆっくりと時間が過ぎていたように思います。たとえば小学校に入るまえの遊びといえば「人生ゲーム」や「魚雷戦ゲーム」、「野球盤」など超アナログなゲームでした。中学生になってさすがにこんなゲームはしなくなりましたが、おそらく当時の子供たちは、あいかわらず「人生ゲーム」をやっていたのではないかと思います。僕が初めてデジタルのデータに触れたのは高校生時代のインベーダーゲームでしたが、振り返ればあのあたりから時間の流れは急に速くなった気がします。今にして思えばコンピュータは例えばゲームや電卓のように、なんの違和感もなく僕の生活の中に入ってきました。最初のころはアナログとデジタルの違いさえ気にすることなく、ただ便利だから、面白いから使っていたにすぎません。

デジタルとアナログの違いの本質は、おそらく処理速度の違いなのでしょう。1と0の組み合わせパターンは2のn乗で増殖しますから、取り扱う桁数さえ増やせば文字通り乗数的に表現のバリエーションを増やすことができます。一方で演算装置の処理速度を上げ、回線を太くしさえすれば無限に桁数は増やせますから、表現のパターンもまた無限に増やすことができるという仕掛けです。そしてその行き着く先は人工知能で、すでにコンピュータは人間の能力を超えつつあるようです。

僕が初めてコンピュータに触れてから、ここまでわずか40年ほどの出来事です。

こんなことを考えてまいりますと、僕などはなんだか怖くなってしまいます。私たちの生活の中にそっと入ってきたコンピュータが、ほんの短い間にその能力を驚くほど高め、私たちを追い抜こうとしているわけです。近い将来どう考えてもコンピュータは私たちの頭脳を超えると考えるのが素直ではないでしょうか。さらに近年急速に進展してきたロボット技術と結びつけば、それはもう僕が子供の時にマンガでみたアンドロイドそのものです。

有能なロボットに単純労働をまかせ、私たちは余暇を楽しんだり学問をしたり・・・そんなバラ色の近未来が待っていればよいのですが・・・

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